二つの「国際的秘密勢力」──大東社とトロツキスト(白頭狸先生の「國體史観」を学ぶ)
「国際的秘密勢力」と言うと、10年ほど前であれば「オカルト」「陰謀論」として一笑に付されるような状況でしたが、最近ではyoutubeを中心に、国内外のさまざまな論客の先生方が政治経済の中心テーマ、世界の国民がこれからの社会の在り方を考える上において向き合わなければならない問題として真面目に取り上げるようになっています。
そのような情報に接している人の中では、もはや大手のマスメディアの報道を鵜呑みにしている人はおらず、もともとマスメディアは特定の意図を持った情報を大衆に宣伝・伝達するための「宣伝機関」であって、真実を追求することを目的とした機関ではないことも周知のところとなり、いくら世間がマスメディアは真実を報道していないと批判したところで、当事者はハナから真実を報道しようとは思っていないので、いささかの痛痒も感じないのも当然です。
振り返ってみると、10年ほど前の「国際的秘密勢力」と言えば「オカルト」「陰謀論」として、そのようなことを論じるものは政治経済を知らない素人の妄説であるという雰囲気でして、たしかに当時語られる「国際的秘密勢力」は、「爬虫類人説」や「宇宙人説」と言ったオカルトめいた情報とともに語られることが多く、論証することが困難なものが多かったのですが、この流れを変えたのは白頭狸先生が2012年に刊行された『金融ワンワールド 地球経済の管理者たち』が嚆矢であったのではないかと思っています。
『金融ワンワールド』は、白頭狸先生の20冊を超える歴史洞察シリーズの出発点ともなった著書で、その内容はその後の歴史洞察が深まり、細部が明らかとなっていくなかで精度を増していくこととなりますが、大きな枠組みとして世界の在り方を規定している「国際的秘密勢力」の存在を、実際の世界経済を題材として論じた本書は、オカルト・陰謀論として語られてきた「国際的秘密勢力」を、政治経済問題の核心として取り上げることになる画期となった一書ではないかと思っています。
かくして、さまざまな論客の先生が「国際的秘密勢力」を論じることとなったのですが、そこには新たな問題も生じておりまして、それは「国際的秘密勢力」についての考察が十分に進んでいないという問題です。
「国際的秘密勢力」と言えば、「グローバリズム」「国際的金融勢力」「ディープステート」などが多くの論客の先生が論じられるところであり、そのように理解している方が多いかと存じますが、じつは「国際的秘密勢力」にはもう一つの勢力が存在します。
それが「ワンワールド國體勢力」です。
このことに言及されているのは白頭狸先生をおいて他にはおられません。
なぜなら「ワンワールド國體勢力」の存在は、これまで極秘とされており、その極秘情報を公開することを許されているのは白頭狸先生しかおられないからです。
極秘情報とは、白頭狸先生のnote記事においてたびたび紹介されているように万世一系の日本皇室に伝わる「國體秘史」のことであり、代々皇室に仕える舎人(とねり)が口伝として誦唱しながら伝えてきた國體伝承です。
この「國體秘史」をもとに、洞察によって歴史を再構成したものが白頭狸先生の「國體史観」となります。
すなわち世界には二つの「国際的秘密勢力」が存在しており、一つが「ワンワールド國體勢力」、他方が「国際共産主義勢力」であり、前者の実行機関が「大東社」、後者の実行主体が「トロツキスト」であるのです。
(正確には「国際的秘密勢力」の淵源は「ワンワールド國體勢力」であり、そこから対立する形で派生したのが「国際共産主義勢力」となります。)
このことを十分に認識した上で、世界の歴史を考察しないと「明治維新はフリーメイソンの陰謀」「ロスチャイルドが地球経済を牛耳っている」という極論に至ってしまいます。これは情報と情報を整合する際に「国際的秘密勢力にはグローバル全体主義を目論む勢力しか存在していない」という前提に立っているために全体像が歪んで像を結んでしまっているからです。
白頭狸先生の新著『國體志士大杉栄と大東社員甘粕正彦の対発生』においても、第一部「大東社とトロツキストの世界史的対立」として、この二つの国際的秘密勢力の対立構造に言及されておりますが、この世界史的構造を理解してはじめて、近現代史における歴史の流れ、すなわち日本においては明治維新から日清日露戦争を経て、第二次世界大戦(日米戦争)に至る流れを正しく理解することができます。
過去を知ることは現在を知ることであり、未来を見定めることになりますので、これからの日本社会の在り方を見定めるためにも白頭狸先生の新著『國體志士大杉栄と大東社員甘粕正彦の対発生』を一読頂ければと存じます。
頓首謹言