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BtoBで中国展開したいなら、WEBから始めなさい

 これまで成功も失敗もたくさんしてきましたが、おかげさま色々な商材の中国展開や越境ECなどのサポートに携わらせていただいてます。


海外未経験の中堅、中小企業さまからも最近はたくさんご相談をいただきますが、その中で経営者さまから「中国で自社の商品(サービス)のニーズがあるのかわからないから市場調査からしたい」というご要望をいただきます。

コンサルタント商売をしている人からしたら、調査でお仕事いただけるのはうれしいものです(笑)
私もその1人なので、「調査しましょう!3カ月でがっつり市場調査です!」といいたいところですが・・「中国の調査はそこそこに、WEBでぶん回しましょう。」とおすすめしています。

理由は以下です。

1.「価値のある」中国市場調査分析には時間と金がかかりすぎる
これは海外市場調査あるあるですが、統計データが結構でたらめだったりします(笑)
定量データもボリューム感はわかっても、あてにならないことが多いです。
「価値のある」市場調査は、実際に現地に行って同業のプレイヤー、ターゲットとなる人たちにがっつりヒアリングするといった工程が必要だと考えています。
中国は特にエリアによって市場が異なってくるため、2、3日の出張で回ったヒアリング先で、結論付けるというのは非常に恐いものです。
そういった「がっつり」現地ヒアリングなども含めた市場調査分析にはお金、そして時間がかかります。そのコストをWEBに回して、運用したほうが市場調査にもなるし、実売にもつながるので一石二鳥になるというのが私の見解です。
もちろん全く事前調査をしないということはありません。
対象商材(サービス)キーワードの検索ボリュームや、ECプラットフォームで検索したときの競合商品や相場感程度は調べる、といったことは最低限したほうが良いです。

2.プロモーションをしながら市場調査、海外との交渉・取引の訓練ができる
WEBマーケティングはすべて数字で管理できます。どのエリア、ユーザーからのアクセスがどれくらいあって、どのページを見ているのか?
WEBからの引き合いは何件か、すべて数字で出てくるため、市場データとして活用できます。
どのエリアから引き合いが多いのかわかれば、そのエリアに絞って、よりプロモーション予算を割いていくというのもいいと思いますし、そのエリアの展示会から出てみる、といった打ち手も見えてきます。
また、実際に中国ローカル企業やユーザーから引き合いを獲得していくため、中国との取引の訓練もできますし、うまくいけば売上につなげることができます。
現地企業から問い合わせを獲得し、見積提示して「自社商品が高すぎてクロージングしない」ということであればそこでいったん立ち止まって考えることもできるため、私は費用対効果の高い市場調査、テストマーケティングの手段であると考えています。

3.どんなニッチマーケットでも引き合いが取りやすい
いうまでもないですが、中国は日本よりも人口が多く、IT大国です。企業数もケタ違いです。
インターネット人口も10憶人弱いるため、どんなニッチなキーワードでも割と引き合いがとりやすいのです(例外もあります)。
私がお手伝いさせていただいている企業さまでは概ね、月10万円~20万円くらいのプロモーション費用で、中国ローカル企業から月間30件以上、多いときは50件、100件と引き合いを獲得しています。

BtoBで中国展開するうえで、オフラインの展示会出展というのも絶対に外せません。
WEBと比較すると質の良い名簿が取れる可能性が高いためです。
しかし、海外の展示会となると出店費用、渡航費用はそれなりにかかってくるため、私はWEBから始めて「あたり」をつけてからオフライン(展示会)を絡めていくのがおすすめです。

今回お話させていただいた内容は、中国に限らず、その他諸外国への展開時にも役立ちます。
LP(ランディングページ)1枚からでも始められるので、みなさんぜひチャレンジしてみてください。

ありがとうございました。

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辻 雄多郎【中国越境EC・インバウンド専門/JUTOU株式会社】
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