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【幽冥鬼使】オンリーコン

【幻界堂】主催の【幽冥鬼使】オンリーコンは、
6/4(日)に開催され、無事終了しました。
テスト会から二ヵ月半で、PL・GM含め40名程の方に【幽冥鬼使】を遊んで頂きました。

オリエンタル霊異譚【幽冥鬼使】

今回は桐部先生をゲストGMとしてお招きし、
TRPGとトークショーを楽しんで頂くイベントです。
トークショーには、原作者の蝶蝶先生とシロ先生にも来て頂けました。

ご参加頂いた皆様、ありがとうございました。
皆様のTRPGライフに【幽冥鬼使】と言うシステムが加わる、お手伝いが出来たなら幸いです。

※以下は参加者の方達から出た質問を桐部先生にお答え頂いた物です。
※オンラインに上に掲載する関係で、イベント時の発表した一部の質問を削除、変更しています。

◆トークショーでの質問と回答◆
Q1.元々は台湾の同人TRPGとの事ですが、どのようなきっかけで元のシステムと出会ったのでしょうか?
A:翻訳に携わっているシロさんが、もともとインコグ・ラボのシステムをよく台湾で遊んでくださっていたんです。
当時コミックマーケットで出展した際に、台湾でのTRPG文化の話を伺いました。
別日に台湾で作っている自作TRPGを遊んでほしいとのお誘いがあり、セッションしました。(コロナ禍前)
楽しくセッションを終え、元のルールブックがDTP含め本当にしっかりしていたので、このシステムを日本のTRPGプレイヤーにも遊んでほしいなと思ったんです。
台湾版HPに無料公開されていたスタートルール『猫猫鬼差』を、私が日本語調整及びDTPを担当するので、BOOTHで無償公開してみませんかとお声掛けしたところが始まりです。(※今はBOOTHでの配布はしていません)

Q2.作者の蝶々さんとのやり取りの中で、システムや世界観の表現でお互いに譲れないものなどはあったりしたのでしょうか。
A:
お互い、というのはなかったですね。
私の仕事は、蝶蝶さんが表現したいものをなるべく崩さずに日本版に落とすということです。
譲れないルールがあるとするなら、「絶対に蝶蝶さんの意思に反することなく、かつ日本人に受け入れやすい本を作る」でした。
蝶蝶さん側の絶対譲れないルールとして、
「『幽冥鬼使』は本質的に、『鵺鏡』と『ゆうやけこやけ』と同じく、物語づくりを楽しむゲーム、つまりナラティブ寄りのゲーム」です。
元の台湾ルールでは、ここまで戦闘や怪異について明記されていなかったんです。
今のルールブックは大分修正が入って、ふんわり戦闘になりました。
鬼使が活躍できるように、自由にRPできるようなバランス(長くても3ラウンド程度)になっていると思います。

Q3.幽冥鬼使では札の表現が特徴的だと思うのですが、特にこだわった部分などはありますか?
またはこんな風に使ってほしいといった事はありますか?
A:「述符」は、色々なアイデアで遊んでいただきたいので、こんな風に使って欲しいというのはありません。
公式から明言すると、逆にそれ以外は使えないと思われてしまうので……。
私としては、PCがNPCをメモらずに卓上に並べておけるという利点を活かして、オフセッションでやるなら文字は大きく見やすく書いて欲しい!……というのが個人的な希望ですね(笑)。

Q4.幽冥鬼差の文字がないのは何故?
A:「鬼差」という文字で、台湾では地獄の使者の意味になるのですが、
タイトルをパッと見た時に「差」の漢字において日本人が想像するイメージが「数の違い(差分)」が強いため、
原作通りのタイトルは日本人プレイヤーにイメージが伝わらないということで、原作タイトルのままでは通りませんでした。
(※漢和辞典で「差」を引くと、確かに「人をつかわす。「差遣・差配」」と出てくるのですが……。)
蝶蝶さん、シロさんより「それなら日本人に伝わりやすい意味にしましょう」と納得の上で、現在の『幽冥鬼使』というタイトルになりました。

Q5.アドリブで述符を作成する際、PLにうまく使ってもらえる述符になってないかも…。お勧めの言葉選びはある?
A:
私としては、アドリブ述符を実際にセッションで使ってもらえなくても問題ないと思っています。
PL自ら布石で生み出せるならば、それが一番いいですしね。
特に公式シナリオでは、過剰なぐらいに述符を出しています。
述符はシナリオの重要な部分のメモでもあるので、ロールプレイとして使用する述符として活かされなくてもOKですよ。
そのうえで、お勧めの言葉を挙げるなら……。
エピローグで、PLが次回セッションへ引き継ぐ述符に選んでもらえるような、次回の伏線にもつながりそうな言葉はお勧めです。
明確に「これだ!」というものより、いいことにも悪いことにも、シリアスでもギャグでも使えそうな、汎用性が高い言葉がいいですね。

Q6.台湾での幽冥鬼使は鬼差っていう? 白黒無常や上司の外見は決まっている?
A:
日本で発売する場合は引き続き鬼使で統一予定です。
ちなみに、基本ルールブックの街ウワサで、精が「キサ? キシ?」と言っているのはその名残ネタですね。
台湾版白黒無常や上司の外見・性別は決まっています! こうご期待!

Q7.オフセで【善】(あれば陰徳値も)はどんな物を使っていますか?
また、他の方が使っていていいなと思ったチップもあれば教えてください。A:
【善】は中国古銭のアクセサリーパーツを使っています。
古銭の形状は風水的に縁起がよく、パワーアイテムになると風水では考えられているそうな。
【陰徳値】は太陰太極図のテニスのガットアクセサリーを使っています。
どちらも軽いので持ち運びに便利です。
私が初めてシロさんに回してもらったときは、台湾のおもちゃ古銭(日本における「こども銀行」みたいな)を使いましたが、それもよかったですよ!

Q8.灰波市という名前に由来はあるのでしょうか?
A:
絶対条件として台湾と同じく海に囲まれているため、海が想像できるような地名に決まりました。
地名等はいつき創花(玄米さん)が担当しています。

Q9.八尺さまのぽぽぽ表記を考えたのは誰?
A:
神谷先生です!
怪異の選定や怪異のフレーバーテキストは神谷先生が担当されていますよ!

Q10.他に参考になりそうな作品ありますか?
A:『台湾の妖怪伝説』:邦訳済み。ただし諸事情によりイラストはなく、フィールドワークの写真に変わっています。小G?さん、想方子工作室さんのイラストが見たい方は、邦訳前の『妖怪臺灣地圖:環島搜妖探奇?』でお調べください。(Kindleで購入可能です)
・『綺譚花物語』:台湾発の百合漫画です。台湾文化(冥婚、虎爺)などと絡んだテーマがあるので是非。
・『幽霊はどこへ?』:台湾で刊行された『鬼要去?裡? 記憶的牽絆』&『鬼要去?裡? 愛的道別』の邦訳版。
こちらも作者は台湾出身です。戦闘なしのハートフルシナリオの参考に……。
・ドラマ『不良執念清除師(邦題:不良執念の破壊者)』
「思いを込める」字を書ける主人公の元に駆けつける奇妙な者たち、その者たちの執念を解決していくうちに主人公自身の未練を果たす物語。
https://www.iq.com/album/不良執念の破壊者-2023-27nybrvgqat?lang=ja
3話まで日本語字幕付きで視聴できます。

Q11.台湾版のサプリいつ出る?
A:
実は……ただいま鋭意製作中です!!!


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