【深淵 第二版】を遊ぶ。TRPG.2024.①
1/27(土)の【幻界堂】TRPGクローズコンベンションで、
『深淵 第二版』のGMをしました。
※【深淵】は運命をテーマにした剣と魔法のダークファンタジーです。
12と一つの神々と100を超える個性豊な魔族、その眷属たる魔獣や力を宿した魔剣、更にドラゴン(龍)・巨人・妖精騎士などといった異形の者達が溢れる世界が舞台となります。
苛烈な世界で、時に運命に立ち向かい、時に翻弄される人々が生み出す叙事詩を描くTRPGです。
※運命カードとダイスを使った独特の判定や、運命カードと連動した100を超える運命の数々が物語を盛り上げます。
◆【エルドラド叙事詩シリーズ】『黄金の風』
シナリオはオリジナルの『黄金の風』を回しました。
白銀の聖騎士【ゼイン・ロークス】がハジの荒野に創ろうとしている理想郷『エルドラド』を舞台としたお話しを【エルドラド叙事詩シリーズ】として、幾つか創っているのですが、その一つとして【農夫】がお話のキーになり、ハジの荒野で必死生きる弱き者達と力ある者や権力者の関係。
人の信仰の関わる神と魔族の関係を描いた物語です。
◆運命に導かれし登場人物
例えただの【農夫】のテンプレートとは言えど、そこは深淵ですから、
【運命】を取得して、叙事詩に残る様な物語の主人公になって行きます。
今回選ばれたテンプレートは、
【農夫】【騎士】【傭兵】【怪しい旅人】の4種。
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【農夫】:マルクル
・自主独立や、他者との経済的に対等な関係性を重視する変わり者の農夫。
・かつて、村を助ける為にライエル教団に入信した父親の記憶を失っている。
・『理想郷騎士団』に村を黒魔(アリの魔獣)から救って貰った際に、農業の技術協力者としてエルドラドへとやって来る。
・騎士や従士達が自分のアドバイス素直に聞き、懸命に鍬を振るう姿に、農村部の農夫達と権力者との理想の形を見つけ始めている。
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【騎士】マリオ・エンリケ
・かつてはダリンゴースの騎士であったが、厄介払いをされて放浪の騎士となる。
・貴族の出身で金銭感覚が俗世と合わず、従者のサンチョが苦労しながらやり繰りするも、かなりの借金を抱えてしまう。
・色々な意味で、己を鍛え直す為に『理想郷の騎士団』に入る。
・少し世間ずれしているが、根は優しく志は高く、腕は確かな騎士。
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【傭兵】ジーク・ブラッドバーン
・『血塗れ傭兵団』の隊長
・ダリンゴースの商業組合の依頼で、エルドラドの調査に向かう。
・北原でも腕利きの傭兵として有名だが、戦いに明け暮れる中で、自分と仲間達の安息の地を探し求めている。
・魔法を無効化するヨロイを所持しており、『魔族殺し』の異名も持つ。
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【怪しい旅人】フェオ
・商人の振りをして理想国家『エルドラド』にやって来た、秘密結社『緑の猟犬』の使人。元来なら『緑の猟犬』の活動として、魔族の封印を解こうとするのだが……
・彼は運命に翻弄され、同じ時間を周回している。
今回は無事に生き残り、理想の結末を迎えられるか?
・実は【騎士】マリオの生き別れの弟だったりと、設定盛り沢山。
セッションの感想と反省
《感想》
・PLの皆さんに、キャラの設定を大事にしたロールプレイをしつつ、物語を紡ぐ為に協力して頂き、運命と行動で物語が変化するTRPGらしいセッションに出来たと思います。
・やはり【深淵】は【運命】で物語のボリュームが何倍にも大きくなり、キャラクターの個性も輝きを増す素晴らしく、面白いシステムだと再確認。
・PLさん達に個性的で魅力的なキャラを生み出して貰い、更に理想郷『エルドラド』の住民も増えたので、単発のキャンペーンの様な形で、過去に使ったキャラの続きの物語を楽しんで貰うのも良いと感じた。
《反省》
・運命を自由に取らせた為に時間管理を大幅に誤った。
次回は運命を各PC一つずつはシナリオに合った物に決めておき、ロールプレイの要素で自由度を演出する事を心掛けようと思いのます。
・ご都合的なシーンが有り、必然性に欠ける部分が有ったので、今後は各PCの動機と感情の把握とコントロールをもっと繊細に行う様にします。
◆最後に
久しぶりの【深淵】のGMを楽しませてくれたPLさん達に感謝します。
また、違う叙事詩を共に奏でましょう。