見出し画像

TRPGを『上手くなる』の必要性

あくまで比較をすればという話になりますが、
あらゆる物事には【優劣】が存在します。
それらの純然たる事実に目を背け、『娯楽に優劣は存在しない』と考えている方には、この先の文面は読むだけ時間の無駄なので、何か別の楽しい物を見る事をお勧めします。

本題に入る前に、2つ。 
1つは、TRPGにおける『上手さ』の分類についてです。
一言で『TRPGが上手い』と言っても、その分類は膨大な数であり、比較的大多数が『上手い』と感じる項目を上げるだけでも100種類は超えるでしょう。
今回のテーマに種類は直接関係ないので割愛します。
※【TRPGにおける『上手さ』の分類】については別記事で書きました。
https://note.com/jusui_gen/n/nb7efd8dfd5ed

2つ目は、『上手さ』の判定方法について。
TRPGにおける『上手さ』の基本的な判定基準は主観である事が大多数でしょう。
統計的な判定基準として『複数人が上手いと言っている』というのも有りますが、TRPGは参加した個人がどう感じるかが重要な娯楽であり、感性や趣向や知識量が『楽しい』の要素を大きく左右する為、1000人が楽しいと言っていても、個人的には不快なゲームというのが存在します。
今回のテーマに判定基準は直接関係ないので割愛します。
※【TRPGにおける『上手さ』の判定方法】については、長くなってしまったので、後日気が向いたらまとめます。

上記の2つを書いたのは、今回の本題がこれらの事柄を考慮した上での結論であるという事を書く為です。
※上記の2つの事柄は一旦、頭の端に置いておいて、本題に入ります。

本題の【上手くなる】の必要性ですが、
『多くの人にはそれ程必要無い』というのが今の所の私の個人的な見解です。
【上手くなる方法】に関しては、この30年近くの間、覚えているだけで300人以上と議論して来ました。
その結果として感じているのは、【手段】と【目的】を混同して『上手くなりたい』と言っている人が多いという事があります。

【上手くなる】のは[何かしら]を手に入れる為の【手段】であり、その何かしらが【目的】となりますが、それらを混同したまま『上手くなりたがる』人が多い様に感じます。
大事なのは【目的】であり、【手段】は【目的】を果す為に最良の方法を取るべきと考えます。

過去に出会った『上手くなりたい』という人の話で多かったのは【楽しいゲームをしたい】【コミュ力を上げたい】【他者に認められたい】【仲間が欲しい】辺りを【目的】とし、TRPGを上手くなろうとしていました。
しかし、これらはいずれもTRPGが上手くなっても得られなかったり、もっと効率的な方法が有ったりするものばかりです。
もう少し細かく書くと、

【楽しいゲームをしたい】
TRPGは、感性・趣向・知識量・モチベーションの近しい者達だけで遊んだ方が楽しい事が多いと言われているので、PLやGMの腕より自分の条件に合った仲間を手に入れる努力をした方が効率が良いでしょう。

【コミュ力を上げたい】
TRPGは総合エンターテイメントと言われる事も多いですが、コミュニケーション力だけで成り立つ物ではありませんし、コミュ力は多種多様な人と、深い関わりを持つ中で育まれるものなので、様々なコミュニティに顔を出す方が効率的だと思います。

【他者に認められたい】
TRPGで認められたい分には頑張るのも意味が有ると思いますが、承認欲求を満たしたり、自己顕示をしたいならば、他にもっと効率が良くて、生きて行くのに役に立つ方法が有ると思います。

【仲間が欲しい】
[仲間]に求める物にもよりますが、謙虚さ・清潔感・積極性が有れば、どこのコミュニティも快く迎えてくれると思いますし、TRPGは感性・趣向に寄る所が多いので『友達として好きだが、あいつとはTRPGはしたくない』という関係の人達に定期的に会ったりもするので、気になるコミュニティに色々参加してみた方が効率的だと思います。

以上の事も有り、【上手くなる必要性】は『多くの人にはそれ程必要無い』という個人的な見解を持っています。
もちろん、何の為に上手くなるかによって、必要性は大きく変わってきますが、【上手くなる】を目的にしても意味が無いので、自分や周りに『上手くなりたい』という人が居たら、冷静に【手段】と【目的】を見つめ直す事をお勧めしたいですね。
人生は有限なので、効率的に努力すると、より楽しくなると思います。

個人的には『大好きだから、上手くなりたい』も、十分に理に適っていると思っていますけどね。

いいなと思ったら応援しよう!