よいかげん農業メモ
おはようございます。本日12月22日は令和4年の冬至になります。冬至とは一年で夜が1番長い日のことですが、これから昼間が長くなって行く初めの日でもあります。その為暦では一陽来復と言い一年の起点になる日でもあります。
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農業では、農作業の次期作が始まる日だとも言えます。ちょうど露地みかんは、収穫が終わったばかりなので、来年の収穫に向けての新しいチャレンジを始める日でもあります。
今年は、表年の為収穫量が多い園地の場合は、春の花が少なくなる心配がありますので、今から葉の光合成量を高めて花を増やす対策が必要になります。葉の光合成能力を高める為に1番有効な対策は葉面散策で窒素系肥料を補う事です。窒素は葉の葉緑素を形成したり、栽培分裂して成長する為に必要なアミノ酸の元になります。冬場は、低温乾燥の為根から窒素を吸うことが難しいので、葉から吸収させるのが有効です。できれば比較的暖かく一月上旬までに散布し、節分までに吸収された窒素分が花芽の形成に役立つ事になるので収穫後なるべく早めに散策する必要があります。
JA蒲郡市の栽培指針では、ジャッフル300倍又はプロテアー500倍となっていますが、安いものでやりたい方は、住友液肥を1,000倍くらいで散布しても大丈夫です。住友液肥とジャッフルは、葉から吸収されやすい尿素主体ですので有効です。
カイガラムシやダニが多発している園地は、トモノールS60倍との混用もできます。トモノールSは、マシン油乳剤ですので樹勢の弱い園地で散布
すると樹勢が弱るので注意してください。
同様にトモノールSは、厳寒期に利用すると樹勢を弱めますので、できれば12月中に散布する方がいいでしょう。お正月が暖かければ1月上旬でも大丈夫です。
最近、短時間で大量散布が可能で霧が細かく散布量も節約できるちょうどいい鉄砲型散布口が新発売されましたので紹介いたします。http://nagataseisakusyo.co.jp/pr%20sp1.htmlスパロウノズル1型です。
散布ノズルは、竿型よりも鉄砲型の方が早く散布できますが、霧が荒かったり薬剤量が多いと言うデメリットがありました。でもこのノズルは、薬剤量が少なくても霧が細かく遠くまで飛び、他の鉄砲型散布口よりも散布量が少なく済みます。
この時期の葉面散布やハウス栽培のビーエーやタームの少量散布にピッタリです。
これから週一ペースでよいかげん農業メモをアップする予定です。ほんとはいい加減農業メモにする予定でしたが、よいかげんにしました。農業には正解がありません。いろいろ変化する状況にいかにうまく対抗していくかが重要ですのでちょうどいい加減なところはどこかをみんなで探って行くことが大事になります。
ご協力よろしくお願いします。(智)
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