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セミに読んでほしい

夏の風物詩として君臨されているセミへ。

僕が小さい頃はとても大好きでした。
近くの公園に行って、捕まえては虫かごに入れて、いっぱいになったら解き放つ。そんな遊びをしていました。

抜け殻も見つけては取って観察をしていました。

それがいつからか、セミが苦手になりました。

まず、フォルムです。
主に見かけるのはクマゼミですが、あの男らしい黒色と透明の羽根の組み合わせがもう苦手です。ゴリラにアゲハチョウの羽が生えてるくらい意味わかりません。
そして裏側です。これは多くの方に共感いただけると思います。なぜ裏に黄色を取り入れてるのですか。差し色ですか。であればあれはオシャレじゃないです。せめて全体で3色にまとめてほしいです。というか黄色はやめてください。

次に、羽化です。
ものすごく白いじゃないですか、羽先とかは薄緑がかって、一見神秘的にも見えてた時期もあったのですが、後にあの黒色のフォルムになるかと思うともう体が震えてしまいます。
あと僕が住んでるマンションのエントランスでよく羽化されてるんですが、あれは本当にやめてほしいです。何もしないのはわかってるのですが、あの生々しさの横を通ることが僕にはできません。

そして抜け殻です。
3Dプリンタで作ったように、あこまで形を崩さずに羽化する技術は素直にすごいのですが、残されても困ります。あこまでのクオリティーだとあれは抜け殻ではなくそのものです。せめて風とかでボロボロっと崩れるような素材にしてほしいです。

すいませんまだあります。飛ぶとき。
飛んでから次どこに止まろうって考えてますよね?なんやったら飛んでそっから焦ってどことまればええんや!ってなってますよね?壁やらガラスやらにバンバン当たってますし、たまに人に当たったり止まったりするので、もう少し計画的に飛んでください。

体力尽きるとき。
寿命間近なのかたまに地面に裏返っている場合に、亡骸かなと思って近く通ったらブレイクダンスのように羽をばたつかせてくるくる回るのもやめてほしいです。もちろん踏み潰される可能性もあるので気持ちはわかるのですが、シンプルにびっくりします。

最後に亡骸。
全く風化しません。たまにベランダで見るのですが、いつか風で飛ばされたり、鳥が持って立ったりすることを期待しても12月や1月になってもいます。あれを「夏の忘れ物」と勝手に名付けましたが、どうにかしてほしいです。
あとたまに道で踏んでしまったとき、あのサクサク感も謎すぎて全身鳥肌立ちます。

以上です。
地上に上がってからずっと嫌ってしまっててごめんなさい。でも、事実なんです。ぜひ以上のことを参考に進化していっていただけると幸いです。

最後に唯一好きな部分として、やっぱり鳴き声です。
うるさい時もありますが、やはりあれを聞くと夏が来たと一番感じます。
なので日本においては、必要不可欠な存在です。

これからも夏の知らせをお願いします。

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