Justin選手の獄中ノート②
令和4年12月30日
『2023年に私が達成したいこと』
目標の立て方には色々あるが、自分の目標を語るにあたって、「〜したい。」と表現されるものよりも、「〜する。」と表現されるものの方が、相対的に実現可能性が高い。
これは、これまで何百という人の教育やマネジメントに携わって、経験的に理解していた法則を出発点に、2021年~2022年の間に読んだたくさんの本で、古今東西多くの偉人たちが似た様なことを言っているのも確認したものである。
両者の違いは何か?「〜したい。」と表現される目標は、得てして「〜したいと”思う”。」と表される様に、願望的なニュアンスが強く恣意的であり、また直感的である場合が多く、この立て方の目標が達成されるのは、そのアウトプットを受け取った周りの人がその成就を助ける等他力本願的要因が殆どであり、、この方法は言霊や引き寄せの法則的なアプローチと言える。
一方「〜する。」と表現される目標は本人がその達成を確信している場合が多く、達成を確信しているということは、そこまでに必要な要素を分析し、問題点と向き合い、その解決策を準備しており、目標を達成する自分の姿が具体的に予見できているということである。この目標の立て方は、しばしばただの予定の宣言と理解されがちであり、客観的にはドラマティックさに欠け、エンターテインメント性が低い。しかし、このアプローチの方が目標設定自体の難易度が高く、難易度に比例して実現可能性が高い。
重要なのは、この二つのアプローチは、どちらの方が良いとか、どちらを選ぶかと言ったアンチノミーではなく、使い方があるということだ。自分が目標を立てる時も、人の目標の話を聞く時も、2023年はそういう所を意識して行こうと思う。
このお題は毎年末に与えられるお題で、個人的にお気に入りなのだが、問題は有効な目標の立て方等のトレーニングやエクササイズが刑務所の教育では全くといっていいほど提供されていないので、多くの受刑者にとってはただの面倒な取り組みになってしまっているという事でなのです。