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世界大学ランキングで東大39位【学は人たる所以を学ぶなり!!】

皆さん、こんにちは


お元気ですか?


私はラスベガスに住んでいます。


ですから、いろいろな人に出会います。


昨日は、日系3世のハワイ出身の老夫婦に会いました。


そんなに長い時間話すことができなかったのですが、彼らの話がとても印象的でした。


「日本の文化は、世界で唯一無二の素晴らしい文化だからね。」


「あなたの子供達にはしっかりと日本語を教えてね。」と仰ってました。


おそらく70歳過ぎの方たちでしたから、第二次大戦直後の様々な日本人への弾圧も少しは経験されている方だと思います。


「コロナで日本へずっといけなかったけど、早く日本へまた帰りたい。」と仰っていました。


私はアメリカに住んで約30年にもなりますが、この日本哲学の唯一性は本当に実感します。


その一つは、自然と共存していく世界観を持っています。


そして、公を大切にする精神を持っています。

また、「学は人たる所以(ゆえん)を学ぶなり」も日本哲学の表れであると思います。

この言葉はあの松下村塾を作り、幕末や明治の時代に日本を主導した偉人をたくさん輩出した吉田松陰の言葉です。

~世界大学ランキングで中国は勃興してくる~

最近、世界大学ランキングが発表されました。

これは、イギリスの教育専門誌「 タイムズ・ハイヤー・エデュケーション 」が格付けするランキングです。

リサーチや論文などを基に、ランキング決定されます。

このランキングでは、7年連続でイギリスのオックスフォード大学が1位にか輝いています。

2位は、ハーバード大学です。

10位までは、イギリスとアメリカの大学が独占しています。

しかし、徐々に中国の大学がランキングをあげてきています。

中国の清華大学は、16位です。

北京大学は、17位です。

日本の東大は、39位です。

100以内に入った中国の大学は7校で、日本の大学は2校です。

ウォールストリートジャーナルの記事では、中国の追い上げを非常に意識しています。

2018年からこのランキングを見てみると、100以内の学校でアメリカの大学は43校あったのが34校に減少しています。

その反面、中国の学校は2校だったのが7校と増加しています。

中国の資金力がものすごく上がってきています。

やはり、何かを研究するためには誰かに投資してもらわなければ集中できません。

ですから、日本の教授がアメリカに行ったり、中国に行って研究をするのでしょう。

中国の研究に対する投資は、526ビリオンドルです。

単純に計算すると、約60兆円くらいなのでしょう。

そして、アメリカは656ビリオンドルで、約70兆円くらいです。

だんだんと中国が追い付いてきています。

国際特許の比率では、中国は49%でアメリカは10%にまで比率を減らしています。

何か、冷戦当時のオリンピックのようです。

経済戦争の覇権争いに対して、全面戦争はすでに始まっています。

世界経済戦争です。

さて、日本はどうなってしまっているのでしょうか?

~日本の学生が草食系で野心がなくなってしまっている~

私はよくポッドキャストを聞くのですが、ある番組で元内閣官房副長官で、慶應義塾大学の松井孝治教授が話されていました。

日本経済の停滞が何十年も続き、その影響で日本の学生たちは草食系の男子が増えてきている気がすると言われていました。

「以前は英語を喋れなくても、海外へ留学に行こうとしたものだが、今は留学に行こうと考える生徒も少なくなってきている。」

「また、日本には多くの留学生が来ていたが、基本的な学力をつけられないので学生が離れている。」と話されていました。

私もある国立大学の学生で、エンジニアを目指していました。

しかし、冷戦後の日本の在り方に少しづつ疑問を持ち始め、アメリカに行こうと決意し、バイトをしながらその計画を練ったものでした。

アメリカの大学にも何度も足を運んだこともあります。

勉強する環境としては素晴らしいキャンパスだなぁと思いながらも、結局大学で勉強することは少しだけで独学でいろいろと学び続けました。


アメリカの大学で勉強するのを望まなかったのは、大学生活で酒やドラッグなどがついて回ることが一つの理由でした。


しかし、歳を取り、再び大学で勉強をしてみたいと最近は思っています。


私が何者であるのかとハッキリとしてきたからかもしれません。



~学は人たる所以を学ぶなり!!~


日本の学問って、本当に深い分野があったのだなぁと感じます。


私が10代の頃や20代の頃は、私が何をしたいのかを考えたり、何をするべきかを考えたりしていました。


何をしたいのか?は非常に個人的なものですが、何をするべきか?とはカッコよく言えばその人の特性に合った公のために働く使命みたいなものです。


私は性格上、この使命みたいな感覚を探していたような気がします。


私がそれを求めていた時は、すでに父は他界していろいろと論議をすることができませんでした。


ですので、様々な本を読みました。


歴史、哲学、ビジネスなど様々な分野でした。


今振り返ると、そのような本からの知識が今現在の私を作っていったのだと思います。


ですので、アメリカの大学での環境は好みましたが、大学生活はなんとなく合わない気がしました。


現在、米英の国家的な政策は国際社会から受け入れられているものでしょうか?


国際的な混乱の原因を作ってしまうのが、米英の戦略です。


第二次大戦後、冷戦後の米英の戦略の失敗であのような中国を育ててしまったことは否定できません。


また、同じように日本がこのような低迷状態にあるのは、日本の責任ですが、米英の圧力が今でも様々な分野でかけられていることは間違いありません。


私は現在の若者を理解してあげたいし、信じてあげたいです。


アメリカでも、日本でも指針を求めて悩んでいる若者がたくさんいます。


大学を意味するアカデミーは、アカデミアから生まれた言葉です。


アカデミアを作ったのは、哲学の巨人の一人であるプラトンです。


自然科学にしても、どんな分野でも哲学や思想が必要なのでしょうね。


ですから、特に日本の若者を信じてあげたいです。


自然の共存できる研究や開発、ITと調和して共存できるシステムなどなどがどうしても必要です。


米英や中国の研究の根本的な動機は、覇権でしかありません。


覇権や権力です。


中国などは、共産党が投資資金を出しているのですから、どう考えても国際的な研究の本質がどのように人々や自然を支配し、コントロールできるかになっていくことは間違いありません。


吉田松陰の松下村塾のような具体的な歴史の遺産があるのですから、学力をつけることと人としての徳をつけることを並行して学べる環境に戻してあげたいものですよね。



強かった日本は、このような教育の結実にあったと思います。


このような教育環境を整えるまで待ってられないから、家庭から始まるしかありません。


親の責任になってしまいました。


大学は、学問の表面を勉強し、その研究がどのような方向へと向かっていくのか分からないですからね。


大学ランキングも表面的なものでしょうね。


でも、志を育てて上げれる学を推進していきたいものです。

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