見出し画像

できない協調性、自己主張に翻弄され続ける西欧文明【パリ・オリンピックと大統領選から考える】

皆さん、こんにちは


お元気ですか?


私はラスベガスに住んでいます。


アメリカに約30年間住み、不肖な私ですが経験や体験を綴りながら問題提起をしています。


最近、毎日40度越えの猛暑が少しおさまってきました。


それでも、まだ37度くらいありますけど…


今年はヒート・ドーム現象が発生し、盆地であるラスベガスに熱がこもり、毎日ほぼ50度を体験したので37度も過ごしやすく感じます。


人間の適応能力の高さであるのか、相対的な肌感覚は暑いという基準の曖昧さを感じます。


アメリカは広大です。


ですから、一年中快適な州ってあまりありません。


4か月の酷暑を我慢するか、4か月の極寒を我慢するかどちらかの選択です。


ちょっと話がそれてしまいましたが、なぜこの7月下旬に涼しくなったかというとカリフォルニア州の山火事が原因です。


山火事の灰が空を覆い、太陽の光を遮ります。


先週末は、その灰がラスベガスの街まで落ちてきて煙くて仕方がありませんでした。


気候的には最も過ごしやすいカリフォルニア州ですが、山火事が夏の付き物になってしまっているので地球が温暖化していることを感じます。


私が来た30年前は、そんなことはありませんでした。


日本の皆さんも同じように感じられていると思いますが、「このままでいいのか?」、「これから将来はどうなっていくのか?」と自問自答しますよね。


私自身も普通のおじさんなので、一生懸命に家族を守り、地域のために何かできればすることしかできません。


しかし、今までの歴史を逆戻ししなければこのまま世の中が壊れてしまうのではと思い、最近、ラスベガスをさらに研究しています。


ラスベガスは、1905年から始まった50のメジャーな都市の中で最も若い都市です。


つまり、ギリシャ・ローマ文明が始まり、王政が続き、民主主義革命がフランスで始まり、それが輸出されて、最終的にはアメリカに集結したものと思っています。


そのアメリカの民主主義革命の一番人々が来たくなかった土地がこのラスベガスでした。


ですから、最初は東からラスベガスを越えて、カリフォルニアへと人々が渡っていきました。


そして、カリフォルニア州で社会が形成されて、東海岸との流通が始まるとラスベガスに中継地点を作ることになりました。


この観点から考えると、アメリカの行きついた都市はラスベガスで、そのラスベガスが今やビジネスやエンタメの中心になっているので面白いものです。


つまり、西欧文明の最終着点がラスベガスでした。


ここから、逆戻しして世の中を見直せればと研究しています。


さて、パリ・オリンピックの開会式は酷かったですね。


いつも西欧の中でも独自路線を貫こうとするフランスですから、あまり驚きはしなかったのですが、さすがにフランスのリベラルは本当に酷いなぁと思わされます。


西欧文明の根本は、やはり宗教、哲学ですのでキリスト教的な思想です。


そして、最後の晩餐をパロディーにしてしまい意味が分かりません。


「何を主張したいのか?」


私はそこにあまり興味が湧かず、なぜ、これを受け入れてしまうフランスであるのか?という方に興味が行きました。


なぜならば、アメリカにいてよく経験するのが共通の価値観が失われてしまっていることに対して何もすることができない現実があるからです。


共生とか共栄とかの観点は、誰にも本心ではあるものです。


しかし、共通の正義、つまり善というものがどんどんと失われてしまっているのです。


これが西欧文明の限界であると、ずっと感じてきているからです。


つまり、個人の価値や感覚に重きを置きすぎて、全体として共有するべき価値観を破壊しているのです。


ですから、リベラル派弱者に寄り添う価値観を自己主張し続けます。


そして、キリスト教的な価値観として、個人を尊重しなければいけないので、それを否定できないのです。


皆で共有しなければいけない価値観、文化、伝統などはすべて破壊されていきます。


唯一、西欧文明でこれを守る方法は、共通の敵を見つけることです。


それがイスラム教であったり、昔は王族であり、日本であり、現在は中国、ロシアです。


ここの矛盾が、キリスト教には説明し、解釈させることのできる思想がありません。


ですから、大統領選でも相手の党を批判することしかできません。


無党派層は、心の中で何か納得できるものを探していますが、両方の大統領候補からはお互いを批判することと自らを誇ることしか出てきません。


これが西欧文明の限界です。


分裂しか進む方法がありません。


ですから、結局それをコントロールさせるものや、自らの力を保持するものとしてお金がどうしても必要になっていきます。


ラスベガスの始まりは、マフィア、エンタメから始まりましたからね。


最終的に、お金とエンタメに人は一時的に満足することを象徴しているのです。


これは、愚民化政策の3S政策そのものです。


自らを守るために自己主張し、お金とエンタメで人々を従わせる。


これこそローマ帝国で、コロッシアムでやり続けていたことですよね。


グラディエーターの様にエンタメを見せ、観客にはパンを与えて、資金力で地位を確立する。


これもまさに中国共産党のようです。


共産主義も、マルクスの思想です。


ユダヤ人であり、ドイツ人である彼はイギリスでその資本論を書き上げました。


キリスト教国家から、生まれてしまった思想が共産主義思想です。


キリスト教は、それを否定することができずに受け入れてしまいました。


スターリンによる虐殺もそうですが、毛沢東や鄧小平による虐殺も世界的な汚点です。


東洋思想も、強いものに巻かれることが共生共栄だと思ってしまう弱さがあります。


私はこれが嫌いでした。


さて世の中、これからの将来どうなっていくのでしょうか?


山火事などの天災もそうですが、太陽光や電気自動車のバッテリーなどによる環境汚染も酷いものです。


アメリカでは、テスラがどうしても流行っています。


まず、間違っていく方向性にあることを認知して、どこから変えるのか、何をすればいいのか、それぞれが考えなければいけませんよね。


私も少しづつできる範囲でやれたらと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?