【書評】〇〇を見て働く人だけが生き残れる「転職の思考法」北野 唯我著
どうも、Justinです。
本日は、全ての迷えるサラリーマンにとっての聖書をご紹介いたします!
もう十分有名すぎる本ですが、北野唯我さんの「転職の思考法」です。
この本、タイトルに「転職」がついていますが、転職を進めているわけではありません。
目指すのは、どこでも働ける力を身につけ、会社から自由になる事です。
本書でも、退職願を胸ポケットに入れて出社した時に初めて、上司にNOと言えたというエピソードがあります。
今の会社が潰れても食べていけるかどうかは、「上司を見て働くか、マーケットを見て働くか」で決まるといいます。
会社や上司にしがみつくのではなく、自分の市場価値を理解して働く必要があります。
本書を読んで「転職の思考法」をマスターし、共に終身雇用崩壊社会を生き抜きましょう。
この本の言いたい事はたった1つの式に凝縮されています。
自分の市場価値 = 技術資産×人的資産×業界の生産性
この積の大きさによって、自分の年収が決まります。
技術資産とは、専門性(営業や経理など)と経験(リーダー経験など)の2つに分けられます。
人的資産はその名の通り人脈、業界の生産性は1人あたりの粗利となります。
市場価値(=年収)を上げるためには、20代は専門性、30代は経験、40代は人脈を重視するべきだと筆者は主張します。
また、どう働くかと同様に、どこで働くかも市場価値に影響します。
全ての仕事は、ニッチ→スター→ルーティンワーク→消滅のフローを経ます。人間版プロダクトポートフォリオマネジメント(問題児→花形→金のなる木→負け犬)のようなものでしょうか。
とにかく「今伸びている市場に身を置け!」と筆者は強く主張しています。
ちなみに、自分が会社を辞めると今の会社に迷惑がかかる…。と心配しているあなた。
大丈夫です。会社はあなたがいなくても絶対に回ります。メッシですらいなくてもバルセロナは試合が出来るんですから。
転職は会社への裏切りだと誰かに言われるかもしれませんが、筆者に言わせればそれは努力を放棄した人間の言い訳に過ぎないそうです。
むしろ、社員が転職する事は会社にとってもプラスです。
TOYOTAの豊田章夫社長が社員に対して行ったスピーチにこんな言葉があります。
「自分を磨き、どこでも戦える人間になってください。その力をつけた社員がそれでもTOYOTAで働き続けたいと思ってもらえる環境を作ります。」
どこでも戦えるスキルを持った人が集まる会社こそが最強の会社という事ですね。このスピーチで豊田社長に惚れかけました。
転職は多くの人にとって自分で行うはじめての意思決定です。
進学も就職とは異なり、何かを捨てることを伴う意思決定です。
自分自身も転職をしましたが、実際転職活動は緊張するし疲れるしプライベートの時間を取られて大変でした。
それでも、転職が決まった時の解放感は格別です。
会社にしがみつかない、自分の道を自分で選択していける人生を皆さんにも歩んでいただきたいと思います。
最後に僕の大好きな日本史講師の伊藤賀一先生の言葉を自分にこの記事を終わります。
「怖くても、動こう」
それでは。