ヒントはディズニーランド??プロ野球をワールドカップのように盛り上げるためには


連日、盛り上がりを見せているサッカーワールドカップ。決勝トーナメント進出もきまり、渋谷にも4年に1度突如現れる「ニッポン好きの皆様」が無事出現し、開幕前不安視されていた盛り上がり不足という事もいざ開幕したら問題なく、4年に1度の祭りが連日日本全国を盛り上げています。

しかし、毎回思うのが同じスポーツなのになぜW杯だけ盛り上がり、Jリーグは同じ盛り上がりを見せないのでしょうか。

規模は違えど野球でも似た現象がある。「プロ野球は見ないけど、高校野球は見る(もしくは好き)」という人たち。なぜでしょうか。

「4年に1度しかないから盛り上がる」や「たった1回の高校生活にかける球児たちの甲子園への想いが応援したくなる」等、限定的だから見ていて面白いと言った意見をよく聞くがなぜ限定的だと面白くなるのでしょうか。

あくまでも個人見解ではあるが、その大きな理由として日本人が大切にする「四季」が関連しているのではないかと考えている。

一つ皆様に考えてほしいのだが、春夏秋冬それぞれでしかできないイベントを皆さんは自然と楽しんでいないでしょうか。春は花見、夏は花火、秋は紅葉、冬はスノボ等皆様それぞれにおいてその季節にしかできない事を小さいころから自然と行っているから、いつの間にか「限定的」なイベントに盛り上がる癖が染みついているのではないでしょうか。

この習性をうまく活用してうまく「限定的」を演出しているある場所がある。そう、ディズニーランドである。年間通して営業しているのにも関わらず、季節ごとにイベントを実施する事で「その時期にしかない感」を出し常に人気を維持ししている。

このディズニーランドの「限定的演出」ナレッジを同じくほぼ年間で試合を行うプロ野球に応用する事が出来るのではないだろうか。

交流戦やクライマックスシリーズがあるだろうという意見もあるかと思うが、それはあくまでも「試合」がメインで考えられたイベントであって、私はある意味「試合」は球場にくるプライオリティの2番手にすることがポイントなのではないかと考える。

ディズニーの例えに戻すと、ディズニーランドは遊園地なので、もともとの主役は「乗り物」になる。ただし、例えばクリスマスシーズンに来場するお客様は果たして何を目的に来場するかというと「限定ショー」や「限定グッズ」がバリューで来場しているケースがほとんどであろう。ただ、それでも本来の主役「乗り物」が嫌いであったり一切乗らないという人はいないでしょう。

野球では現在のコアファンが離れることはないので、新たなファンを獲得するために本来の主役「試合」を二番手に置いて、「限定的」を演出できる「一番手」のバリューを作り出す事で、より人気を高める事ができるのではないだろうか。

カープの本拠地で実施できるBBQ等各球団が少しずつイベントや新たな要素を加え始めているが、うまく「限定的」を演出し、ワールドカップや高校野球のように瞬間的な盛り上がりをプロ野球にも作り出す事で今後さらなる発展につながっていくと信じ、これからも注目していきたい。

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