ココロノボク
小説家になろうに投稿したものと同じものになります。https://ncode.syosetu.com/n0658gc/
一日目
「おはよう」
「おはよう」
「おはよう」
ボクの中には人がいる。一人は、「シュウ」。もう一人は、「シンヤ」。
彼らはボクの友達。
いつも彼らと話をしている。
どんな話をしているかというと、学校であった嫌なことやボクのやってみたいことについてだ。
どれもお母さんには言えない話。
お母さんはいっつもボクがやりたいことを言うとダメって言ってくるんだ。
だからほしいゲームがあっても、お菓子が食べたくなっても、やりたい習い事があっても、お母さんには言えない。
だけどシュウとシンヤは応援してくれる。
「ほんと大人ってダメしか言わないよな。」
「頭わりーんだよ。」
「きみは何がしたかったんだい?」
シュウは口が悪いけど本当はいいやつなんだ。シンヤはとても優しくていつもボクの相談になってくれる。
「書道の習い事をやめたいんだ。字が汚い大人なんていないんだってさ。でも嫌いな友達がいるからやめたいんだよね。本当はサッカーとかしたいのに。」
「じゃあ行かなきゃいいじゃんかよ。親の言うことなんて聞かないほうがいいぜ。無視だよ。無視。
「そんなことできないよね。嫌いな友達がいるって、お母さんに言ったのかい?」
「言わないさ。お母さん心配するもん。」
「マザコンかよ。情けないな。」
「そんなこと言ったら可愛そうじゃないか。でもどうしようか。。」
いつの間にかボクは眠りについていた。
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