救われたい僕。

思い求めた。完璧な理想像を。
嫌った。世俗的な物を。
表面的な感情、言葉を蔑んだ。
友情だって、恋愛だって、家族愛なんて、

そんなもの、ないのに。

私は孤独だった。
何をするにも自信がなかった。
進んだ道を、過去を、後悔していた。
そして今の決断を、いつだって恨んでいた。

この未来だって、
断絶的な終焉があると知っては、
迫りくる鬼、
怪物、
鳥籠    のように思えて、
胸を馳せて空想することはできない。

いつだって、陳腐な漫画のように
絶対的なヒーローに救われることを祈ってる。

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