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友達
友達っていうものがいまだによくわからずにいる。
小学生の時に、あるクラスメイトと喧嘩をした。
すると、昼休みになっていつも遊んでいた友達に声をかけに行くと、無視されてさーっとみんなどこかへ行ってしまった。
なるほど。
一瞬で理解した。
"いじめ"の対象になったことを。
それから、クラスの中で僕と口を聞いてくれる友達は男子2人と女子だけになった。赤白帽や給食着、上履きなど色んなものが無くなった。
廊下を歩いていると、何度も"死ね"と言われた。
給食を食べていると、上からチョークのカスが降ってくる日もあった。
それでも学校へ行くことはやめなかった。集団でしか何もできない、バカな奴ら、哀れな奴らに屈したくなかったからだ。
時には反撃して言い返してみたりしたが、余計にひどくなるだけだったのでいつしか無反応になっていた。
担任の先生はもちろん見て見ぬ振りだった。
友達だと思ってた人たちは、一瞬で敵になった。
小学校を卒業し、中学へ上がり2つの小学校の卒業生がまとまり人数が増えたこともあり次第に落ち着いていった。部活を始め、部活内での友達もできたし、新しい友達もそれなりに出来た。それでも元の小学校のクラスメイトは、僕を見つけると"死ね"という言葉を投げかけた。
高校は、少し離れた隣町の高校へ行くことにした。
同じ中学校からの進学が少なかったからだ。
アルバイトを始め、次第に高校へはあまり通わなくなった。友達もそれなりにいたが、アルバイトに明け暮れる日々だった。
そして今僕は小中高の友人や知人の連絡先を1人も知らない。SNSも繋がっていないし知らない。
大人になった今でも人と仲良くなるのが怖い?感覚がある。仲良くなっても相手の嫌なところを探して理由付けして遠ざける。そんなことを繰り返している。意識はしていないが、気がついたらそうなってしまっている。
社会から離脱し、"職場の人"などもいなくなった今、仲良くしてくれている(いた)人にも自ら連絡を取ることはよっぽどなことがない限りない。
仲良くしてくれる人、友達との付き合い方、そもそも友達と呼ぶべきなのか、いまだにわからないままでいる。
いやきっと、わかっているんだけど失うのが怖くてわかろうとしてないのかもしれない。