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読書記録2025「光のとこにいてね」一穂ミチ
昨年「ツミデミック」を読み、気になってた作家さんの作品を読みました。
うーんちょっと問題あるなと思ってしまう母親をそれぞれ持つ二人の少女の交流と成長の物語です。
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どうして
光の「とこ」にいてね
というタイトルなのだろう
光の「ところ」にいてね
ではダメなのかな
と思いながら読みました。途中でこのタイトルにかかわるシーンがあり、
(ネタバレに繋がるかもしれないので詳しくは書けないのですが)
その情景が鮮やかに心の中に浮かび、おおそういうことなんだーと強く印象に残りました。
ラストもとても印象的で、きっとこうなんだろうな、こう終わるんだよね、という私の予想を大きく上回り
(体操競技で着地前に急に3回転捻りが入ったような)
えー、そうくるのかーと驚きました。
ラストにも光にまつわる表現があり、タイトルがとても素敵な作品だと思いました。
出会えて良かった作品です。