七転び家出少年の自己紹介
自己紹介
七転び家出少年
来てくれてありがとうございます、七転び家出少年です。
僕の自己紹介をさせてください。
みんなが当たり前に乗れていた自転車に、8歳の僕は乗れなかった。
上手くバランスが取れなくて、何度も転んだ。
転がり続けて、父の前で僕は自転車を蹴って壊した。
そんな自転車との出会いが、30代の僕の全てを作っている。
僕の失敗や経験が、転んだあなたの、もしくは転んで大怪我をしてしまいそうなあなたの何か役に立てばとても嬉しいです。
こんな思いから人生初noteにチャレンジしてみました。
少年を名乗りながら僕は30代のいい歳をしたおじさんで、おかげさまでたくさんの失敗を経験させて貰っています。
子供はいませんが愛する妻と愛するワンコと一緒に暮らしています。
性格が天邪鬼で、素直な物言いが対人だとできにくいのですが、noteだと本音で向き合える所がいいなと今思いました。
少年と自転車
僕の人生、自転車と出会えたことで大きく変わりました。いつしか僕のアイデンティティが自転車になりました。僕にとって自転車は素晴らしくて、時に厳しくて、多くのモノを僕に与えてくれて、そしていつまでも一緒にいたい存在です。
バランスが取れず自転車に乗れなかった僕は、父に補助輪をつけて貰いました。転ばない自転車に乗れるようになった僕は、ガァガァと凄く大きな音を削れた補助輪から出しながら田舎の商店街を走っていました。
僕が走っていることに、その音で商店街の誰もが気づくほどです。
遠くて歩いては行けない友達の家へも補助輪付き自転車があれば余裕でした。
そんな相棒はいつも僕の味方でした。
親から怒られると何度も家出を企てた僕。
祖母に「もう帰らんからな!探すなよ!」と、大声で啖呵を切り自転車に跨り出ていく僕。
いつもの道を自転車で走り続けていくと、なんだか見た事のない景色に出くわし、イライラで一杯だった心が何か大きな冒険をしている気分に変わっていく。
気がつくと親に怒られてイライラしていたことは忘れ、随分遠くまで来れたこと、きっと家族も知らない景色を見つけたことに胸を一杯にさせ帰路に向かう僕。
怒って出ていったはずの僕はなぜかケロっと機嫌よく帰って来るものだから、僕の家出は家族の中では笑い話に変わって行きました。
それは全て自転車が僕にくれた、とっておきの特別な時間だったのです。
夢と自転車
僕は今、自転車を仕事にしています。
実はプロのスポーツ選手を夢見て挑戦したこともありましたが、恥ずかしながらスタートラインに立つまでもなく諦めました。
そして夢や目標を失い、何もしない時期も過ごしました。
けれど様々なご縁があり、そして僕自身と向き合い、もう一度自転車と共に生きる選択をしてもう10年以上が過ぎます。
またアルバイトの数は数知れず、4回ほど転職を重ねてきました。
周りの社会人と比べてもとても多いなと感じます。
また転職を重ねるたびに、仕事に求める目的が変わってきました。
今思うととても面白いのですが、20歳の頃と今では仕事を通じて得られたいものが180度くらい違うのです。
けれど全て自転車を軸に、自転車に関わる生き方を選んでいます。
この生き方以外を知らない不器用さ故に、どこまでも自転車と共に歩んでいきたい。
きっとこれは、これから死ぬまで変わらないと思います。
そして幸せなことに、おじさんになった今、昔のように夢を持つことができました。
今後とも僕と自転車、そしてあなたと自転車をよろしくお願い致します。
終わり