『地方自治法改正案~ みんなの自由が奪われる』(著:城戸佐和子)4月29日出緊急版!【冒頭を無料で大公開!】
2024年3月に「地方自治法改正案」が閣議決定されました。今(2024年4月26日時点)まさに、国会で審議中のホットなテーマ…のはずですが、この法案について意見を述べることができる人が現在日本に何人いるでしょうか?
【地方自治法改正案】
国と地方の対等な関係性を崩壊させ、中央集権化を進める
条文や議事録の全てに目をすと、このような政府の意図をはっきりと感じます。現代的な感覚を持つ人なら、時代に逆行していると感じるのではないでしょうか?現場を知らない中央政府が画一的に地方行政を主導していくことを助長しかねない危険な法案です。
一人でも多くの人に理解を深めてもらおうと私は4月29日に『地方自治法改正案~ 日本の自由が奪われる』を緊急出版します!(予約受付中)
昨今の政治不信…。今さら何をしても変わらないと諦めていませんか?私たちが問題の本質に目を向けることで何かが変わるはずです。まずは問題意識を共有していただきたい。そんな思いから、本書の冒頭を試し読みのために公開します!以下よりご覧ください。
『地方自治法改正案〜 みんなの自由が奪われる』(万代宝書房)
城戸佐和子
はじめに
昨今の日本の情勢を知れば知るほど、暗然たる気持ちを抱かずにはいられません。私自身が小田原市議会議員を志した経緯も、その気持ちが最高潮に達した2023年の1月、2020年から始まった感染症騒動を経て、次々と決まっていく法案、そして奪われゆく我々の権利と自由を憂いたからです。何より子どもたちの現状は、自由とは程遠いものでした。
私は薬剤師、そして活動家として、事業を通じて医療と教育、そこから派生する食や地方の問題を扱っていました。結局、全ての問題は政治とは切っても切り離せない現実があり、私は政治家を志すこととなりました。仮にこれまで、誰であろうと政治家がこのような問題を扱い、共闘してくださったならば、私はあえて議員となる道を選んではいなかったでしょう。
志してから選挙まで約3か月半、一人で政治活動を始めたものの、何度も心が折れそうになりました。無所属を貫き、地域の基盤もなく、後ろ盾も作らず、ほとんどの人が選挙対策で言えない内容に言及します。また、政治に興味がなく投票率の低い若者へ訴えかけることが、選挙戦でプラスにならないことは選挙を経験した人には周知の事実でしょう。彼らの無関心さがその一旦であるのは承知していましたが、それでも私は彼らへ訴えることをやめることはできませんでした。若者や子どもがないがしろにされる世の中が、現代社会の問題の全ての原因であると強く感じています。これまで仮初であろうと自由が保障された、平和な日本をただただ享受してきた私ですから、今後若者や子どもから自由が奪われることを何よりも憂いているのです。
自民党が強い、保守的な小田原市では、27人の小田原市議会の議席に対し39人が立候補した過去最大の激戦区となり、女性の立候補者数も多数おりました。何も持たなかった私には不可能だといわれていた選挙でしたが、地道な活動が評価を頂いたのか何とか当選できました。この結果は、未来のための仕事を仰せつかったのであると思い、私は日本人が残してきたこの国を、その本来の平和と自由を未来に残すために尽力する道を選びました。
しかし、それは常に正解なき道です。どこでも忖度なく本質を見据え、誰よりも行動を起こすことで、結果を未来の子どもたちに残していきたい。そして何より、私の3人の子どもたちが自由を享受し続け、日本が本来の姿を取り戻すために私は努力を惜しみません。
ラスにならないことは選挙を経験した人には周知の事実でしょう。彼らの無関心さがその一旦であるのは承知していましたが、それでも私は彼らへ訴えることをやめることはできませんでした。若者や子どもがないがしろにされる世の中が、現代社会の問題の全ての原因であると強く感じています。これまで仮初めであろうと自由が保障された、平和な日本をただただ享受してきた私ですから、今後若者や子どもから自由が奪われることを何よりも憂いているのです。
今、日本で起きていることに我々国民が目を向けることの重要性を私は常に伝えています。これまでたくさんの法案が通り、気がつけば徐々に日本という国が日本人のためのものではなくなりかけている、という事態に直面しています。
このままでは日本という「箱」だけが残り、中身は「別物」になってしまう。日本人が築いてきた日本だからこそ、世界が美しさを感じ、日本を好きになるのではないでしょうか?
日本が危機に直面し、日本人から自由が奪われていくターニングポイントは、この2024年であると私は強く感じています。
2024年3月1日に閣議決定をした「地方自治法改正案」からも、その危険性を強く感じます。これまで何があっても希望はあると常にお伝えしてきた私の論拠として、独自性を体現できる、最後の砦となる地方自治体の存在がありました。しかし今、それすらも奪われようとしています。
どうか政治に目を向けてほしいのです。我々の自由は我々で守りましょう。その方法のヒントなどを本書ではふんだんに記載していきます。
その前に、何が危険で何が問題かを認識することが必要です。ぜひ、この本を読んで、今の我々の現状と、私たち一人一人の力は思っている以上に強力であることを知ってほしいのです。なぜ、今私がこの本を緊急出版するに至ったのか? それはこの本を読み終えた時には理解できるでしょう。現在日本は岐路に立たされており、あなた方の選択が未来を決めるのです。
100年後の未来を見据えて、どうかたくさんの方が問題を知っていくことを願っています。
この本が子どもたちの未来の可能性を切り開くために、そして、本来の自由を我々のものとするために少しでも役立つのであれば本望です。
そして、私に未来や世の中への希望をくれた3人の子どもたちに感謝の気持ちを表して、はじめの言葉とさせていただきます。
2024年4月吉日
城戸 佐和子
もくじ
はじめに 3
序章 地方に伸びる魔の手
◆常識という名のシステムが近代の閉塞感 12
◆地方自治法改正案の内容を知っていますか? 15
◆地方議会の話をしよう! 20
第一章 地方自治の歴史
◆江戸時代から明治時代へ 28
◆戦時中、究極の中央集権化が行われた時代 33
◆戦後の最優先問題は国の復興 36
◆機関委任事務制度の廃止と地方分権改革 40
第二章 2024年3月1日閣議決定された地方自治法改正案の中身
1、今回の改正案の概要と問題点
◆改正案の概要 44
◆改正案の問題点 45
2、補充的指示権とは?
◆修正案を制定した人の認識と考え方 54
◆「補充的指示権」の本当の意味 57
◆国と地方は対等であるべき 61
3、地域の多様な主体の連携及び協働の推進への懸念
◆特定の団体に政策具申権を与え、財政支援をするための法律? 65
第三章 奪われゆく日本の自由と権利
1、「最後の砦」なのか、『最後のとどめ』なのか?
◆地方自治は「最後の砦」 72
◆パンデミック条約など閣議決定されてしまった各種法案 77
◆各法律案が連動したときの恐ろしさ 80
◆地方自治法改正案は「最後のとどめ」 87
◆曖昧さが招く問題点~ワクチン問題から考察すると… 94
◆曖昧さが招く問題点~辺野古新基地への対応から考察すると… 101
2、憲法改正はただの手段?
◆第92条から第95条 104
3、条文の曖昧な地方自治法改正案
◆閣議決定のみで指示権の行使が可能に 108
◆閣議決定とは何か? 110
◆今だからこそ国民にできること 101
おわりに
◆地方自治の本旨を守ることを求める意見書の国会への提出を提案
◆「政治をエンターテイメントに」 122
◆大人は、子どもたちにどんな背中を見せているのか? 124
序章 地方に伸びる魔の手
◆常識という名のシステムが近代の閉塞感
「地方自治法改正案」。2023年秋、その要旨が明らかになり、その内容を知った私は、何より恐れていた事態がこんなにも近くに差し迫って来ていることに驚きました。私の中では、国がどんな政策を実行しようが、2000年に地方が得た地方分権、つまり国と地方の対等性がある限りは、我々の自由と権利が守られると思っていました。今国が提案している数々の法案は、それに逆行し、新たな中央集権化を進めようとしているとしか思えない内容になっています。
私はどこで話す際にも、必ず希望を語ります。一人でも多くの国民が目を向け、行動を起こすことができるよう、悲観的にならずに長年活動をしてきましたが、今ほど行動をしやすい時はありません。私自身は薬剤師として薬害、そして早期教育の分野で主に活動していますが、以前は薬や食に関する話題など、業界でタブー視されていることを少しでも多くの人に伝えようとすると、たくさんの工夫が必要でした。
現在は、4年前に比べると、どんな相手であろうと少しの工夫でそれが可能だと感じます。2001年9月11日に起きたテロ事件、2011年の東日本大震災や、それに由来する原発問題、2020年から続く、感染症騒動。その間にも様々な問題は起こっていましたが、人々の意識に大きな転換を生み出し、社会に転機が訪れたのは、これら3つの問題が大きな理由でしょう。
食や医療、教育、政治の問題と各業界の闇等、日本にはたくさんの問題がはびこり、賛否両論ある様々な、言論が生まれるきっかけとなりましたが、それでも社会への問題意識を生み、自身の在り方や日本における問題点に目を向けるきっかけになったのは間違いありません。食の問題、医療の問題、教育の問題、各業界の闇、政治の問題。今、日本にはたくさんの問題がはびこっています。
一つの事案だけ見ていても、本質はわかりません。医療だけを見ても、教育だけを見ても、食だけを見ても、デジタルの問題だけを見ても、放射能の問題だけを見ても何も分かりません。
それら全ての問題は総合して考えないと意味がありません。日本人は長年かけて、骨抜きになってしまい、己の思考力、本質を見抜く目を失ってしまいました。
しかし、私がまだ希望は残っていると感じるのは、彼ら彼女らが国内で起きている現状を知り、本来の人間らしい能力を取り戻すことができると信じているからです。
権力は強大で相手にすることは恐れ多いと思われがちですが、実は我々が明らかに権力者たちより勝っていることがあります。それは数の力です。権力者たちは、我々一般人が気づき、彼らが作り上げたシステムから抜け出していくことを恐れています。
そのため、システムから抜け出すことができないよう、我々から思考する力を奪ってきました。人間は元々その独自性のある創造力を持って世界を築いてきました。今の世の中は決められたルーティンの中で過ごすことに慣れるシステムが出来上がっており、創造力ではなく、技術が重視されます。技術だけを重視し、技術が秀でたもののみ称賛されます。
そのような教育システムに慣れた人々が、そこから抜け出すことは至難の業です。つまり、システムとは我々の中で内面化させた「常識」のことです。
幼い頃から、多忙な日常を過ごしている現代人は、ただお互いに奪い合い競い合い、その結果、世の中に閉塞感が漂い、希望が見い出せなくなります。
希望を感じなくなればなるほど、人々はより従順となり、システムに組み込まれていきます。今の世の中は、そのような悪循環の中にいます。その結果、何が起こるか? 誰かが秀でることが許せない人々はお互いを監視し合います。
技術が重視される世の中では、必ず勝者と敗者を作り出します。人間が与えられた能力とは、その創造力です。それらを奪うための仕掛けではないか、と懸念される「常識」という名のシステムが、近代の閉塞感の原因です。
しかし、一つだけ抜け出す方法があります。それは本来の愛を知ることです。過去に日本は世界のどこよりも「他」に寛容だった時代がありました。今、その時代と逆行することが起きています。
(続きは本書15頁よりご覧ください)
【新事業のお知らせ】
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