What’s パワハラ と 指導 のグレーゾーン?〜 いつの間にか、やる側に…? 〜
こんばんは。
今日は特に寒いですね・・・
このレベルになると、
完全にこたつの中に潜り込んでしまう私です。
こたつの中は、平和で静穏。
この薄暗さも落ち着くわ・・・(*´꒳`*)
家族は帰宅時に私が見当たらないと、
ひとまずこたつの布団をめくっているそうです。
猫じゃないよ🐱
さてさて、今日は酒井喜久代先生にご教授いただいたセミナー
「パワハラ」と「指導」のグレーゾーンについて、
アウトプットさせていただきたいと思います。
※説明しよう!酒井喜久代先生とは国家資格キャリアコンサルタントであり、産業カウンセラーであり、中小企業診断士でもある、更には元専業主婦という経歴の… あれ、えっと、特定社会保険労務士さんなのです。
パワハラ・・・。
重い響きですね。
どなたも一度は見たり聞いたり、
時にはご自身が体験されたりといったことがあるかと思います。
と言いつつも、若い頃はこの手の研修を
嬉々として(?)受けていました。
そのころは「自分がハラスメントを受けうる立場」だと
信じて疑わず、「こんなことされたら訴えたら良いんだね!」と、
どこかホクホク(?)していたからです。
しかしあれから○十年・・・?
パワハラの定義や解釈も、自分の立ち位置も変わり、
「おっと、これはまずかった・・・」と、自分の行動に
ヒヤヒヤすることも増えました。
さてさて、今日は今一度見直してみましょう
なんとなく「自分が傷つけば、それはパワハラ」といった認識もある気がしますが
実はパワハラには国が定めた要件があります!
■ 3つの要件を全て満たすとパワハラ
1. 優越的な関係を背景とした言動
一番思いつきやすいのが、職場の上司と部下ですね。
しかしそれに限らず、先生と生徒、
業務経験が豊富な部下と経験が浅い新任上司など
さまざまなパターンが存在してます。
2. 業務上、必要かつ相当な範囲を超えたもの
仕事で必要な指示や指導、ありますよね。
それはもちろん問題ありませんが、注意すべきは
言い方や態度、ですね。キツすぎる物言いや
言いすぎてしまう。自分の仕事が忙しい時や
心に余裕がないときにやってしまいそうですが…。
そんな時こを、一層適正な言動・態度であるよう
注意を払わないとですね
就業環境が害される
仕事を続けることができなくなってしまう状態、
例えばメンタル不調で就業できなくなってしまった等ですね。
誰もが加害者にも被害者にもなり得る、いろんな方向で
起こり得るのがパワハラです。
さらに、パワハラは6つの類型に
分けてあるそうです!
1. 身体的な攻撃
2. 精神的な攻撃
3. 人間関係からの切り離し
4. 過大な要求(スキルを大きく超えた仕事)
5. 過少な要求(スキルとかけ離れた程度の低い仕事)
6. 個の侵害(私的なことに過度に立ち入る)
6番は、人間関係ができている間だと
逆に線引きが難しいところがありますよね。
「これくらい聞いて良いだろ」
「これくらい言って良いだろ」といった
既存の関係に甘んじた発言は、よく見かける気がします。
相手がチラッと見せてきたプライベートの話題に、
どこまで触れて良いか、自身も悩む時があります。
逆に、私は立ち入られたつもりは無かったけど、
相手は傷つけるつもりで立ち入ったようだ、
ということもありました。
普通に答えてしまいましたが、他の人から
「さっきの質問はありえない」と指摘を受けて、
侮辱されたことに気がつきました。
質問の内容はどうでも良いとして、その裏の
思惑の存在にはやはりそれなり傷つきますね〜。
パワハラへの目が厳しさを増す中、その一方で
新たな手法のパワハラも生まれるもんなんだなぁ。
そんなネガティブな進化にも、驚かされつつです。
さて、これはありそうな事例ですね!
この場合、上司としてどういった対応がパワハラに該当するか、
どれが適切な対応なのか、一緒に考えてみましょうか。
皆がいる前で厳しく注意する。
これ、さもありそうですね。しかし最近は、こういった対応は無くなってきましたね。ちなみに私の勤務先のケースブックでは、多くの人がいる前での叱責はNG行為とされています。
皆さんのところもこういったルールはありますか?
2. 「辞めてしまえ!」「今日は帰れ!」と叱責する
これは学校でよくありましたね〜。「え!帰っていいの!?」と一瞬色めきだってしまいました。そしてクラスの代表が職員室まで先生に謝りに行く、までの流れ。ついに慣れてしまった生徒が先生をほっといて雑談パーティーが始まる。懐かしいですね。
と、懐かしみつつも、これも黒寄りのグレーな気がしますね。
3. 「何かあったのか?大丈夫なのか?」と声をかける
これが個人的には一番模範解答であり、最近の主流かな、と感じます。部下側にも罪悪感を持ってもらえそうですしね。一番やって欲しいことは遅刻せず出社することですが、最低限、無断遅刻・無断欠席はやめてもらわないと、部内の士気も下がりますし、部下にも自分にも懲戒処分の可能性も出てきますしね。
心配していることを伝えた上で、なぜダメなのか、淡々と説明して、
ちゃんと理解をしてもらう。
常日頃いい加減な部下であればちょっと
強く言ってしまいがちですが、一旦一呼吸置いて対応するのが良さそうです。
パワハラと指導、考えてみると
二つを分ける線引きはどこなんでしょう?
改めて聞かれると、意外と答えに窮しますよね。
こうやって分けて見てみると、線引きが明瞭になってきます。
■ 目的
・パワハラ…相手を馬鹿にする。排除する。自分の思い通りにする。
・指導 … 相手の成長を促す。
■ 業務上の必要性
・パワハラ…人格否定など業務上に必要なし。
・指導 … 業務・職場環境維持のために必要なこと。
■ 態度
・パワハラ…威圧的、攻撃的、否定的、批判的。
・指導 … 肯定的、受容的、見守る、自然体。
■ タイミング
・パワハラ…過去のことを繰り返す。自分本位のタイミング。
・指導 … タイムリーにその場で。受け入れ準備ができているときに。
■ 誰の利益か
・パワハラ…組織や自分の利益が優先。
・指導 … 組織にも相手にも利益が得られる。
■ 自分の感情
・パワハラ…イライラ、怒り、嘲笑、嫌悪感。
・指導 … 好意、穏やか、
■ 結果
・パワハラ…部下が萎縮しすぎる。職場がギスギスする。退職者が増える。
・指導 … 部下が責任持って発言、行動する。職場に活気がある。
参考資料:パワーハラスメント防止ハンドブック(人事院)
では、どう相手に伝えたらパワハラと捉えられる
ことがないでしょうか?
今日ここでは、相手の権利を侵害せず、
自分の意見や感情を誠実に、対等に伝えるコミュニケーション法
「アサーティブコミュニケーション」をご紹介させて頂きたいと
思います。
■ コミュニケーションの3つのタイプ
・ノンアサーティブ(非主張的)
…自分の意見を我慢して、相手に譲るタイプ。
相手は良いですが、あなたは損をしています。
・アグレッシブ(攻撃的)
… 相手の意見や要求に耳を貸さず、自分の意見主張を押し通すタイプ。自分は良くても、相手はそんなあなたに不満を抱いてしまいます。
・アサーティブ(主張的)
… 相手の意見や要求を尊重しつつ、自分の意見・要望も伝えます。自分も相手も大事にしたコミュニケーションです。
どれかご自身に該当するものや、周りの人で見かけるタイプはありましたか?
ノンアサーティブ・アグレッシブを繰り返して
いると、自分と相手、周囲との関係は
軋み始めてしまいます。
自分自身と相手を思いやって大事にする、
アサーティブコミュニケーションを
常に目指して行きたいところですね。
■ DESC(デスク)法
では実際にアサーティブコミュニケーションを
実施するときに役立つフレームを
ご紹介させていただきます!
その名は「DESC法」。
それそれ英単語の頭文字から来ています。
D : Describe
ここでは客観的な事実の意。
自分の気持ちや相手の気持ちは考えず、
あくまで事実のみを伝える。
E : Explain
ここでは主観的な気持ちの意。起きた事実に
ついて、自分は今どのように感じているかを
相手に寄り添うように伝える。
S : Specify
ここでは相手に望む行動や解決策の提案の意。
攻撃的な自己主張にならないよう
命令するような言い方は避ける。
C : Choose
ここでは相手に選択肢を示すの意。
Specify で提案したものを相手が YES と
答えるか NO と答えるかによって、
さらに選択肢を提示する。
(分岐をいくつか用意しておく)
DESCの4ステップにのせて、
自分の要望をアサーティブに伝えていきましょう!
<ケーススタディ>
チラシを発注した広告制作会社から、
商品名を誤ったチラシが納品されて
しまいました。
さて、どのように先方へ伝えましょうかね・・・。
D:届いた1000部のチラシで、商品名が誤っている。
E:チラシは3日後に300部配布予定が決まっているので、困っている。
S:修正したチラシを明日着で再送して欲しい。
C:1000部が無理であれば300部だけでも明日もらえないか、
もしくは、編集可能なデータをメールで提供して
もらい、こちらで修正してコピー機で印刷しても良いか。
うーん・・・。アサーティブにできてますかね?
何かリクエストや意見に相手に伝えなくてはならないとき。
あまりクヨクヨ考えずDESC法に当てはめて、
淡々とお伝えする方が、相手にとっても分かりやすく、
とても手っ取り早く感じました。
クヨクヨしている時間も、長々と説明する時間も、
勿体無いですしね
アサーティブ、且つ、心と時間の省エネ化。
DESC法、ぜひ日常から有効活用したいと思います٩( 'ω' )و
以前は上司のちょっとした言葉に
「あ、パワハラ〜(笑)」と返す場面も見受けられましたが、
最近は冗談でもそんなこと言うことが無くなりましたね。
それだけ、世間一般でパワハラというものが真面目に捉えられ、
冗談で口にすることも憚られる意識になってきたのだと感じます。
それも当然かもしれませんね。
これは本当にセンシティブな問題で、
それによって職を失ったり、健康を害したり、
時には生きることを諦める選択になったりと、
冗談ではなかなか口にできないワードです。
(前回の記事のサブタイトルはそっとしておいてくださいね)
改めまして、酒井先生、この度は
セミナーを受講させていただき
ありがとございました!
ご質問への回答に詰まってしまったときも
優しく受け止めてくださり、安心感の中、
お話を聞くことができました(*'▽'*)
東京コミュ塾のJIN先生、いつも色々なジャンルの
先生のセミナーにお声がけいただき、ありがとうございます(*^_^*)
私が当初思っていたこと以上のものを、
学ぶことができています。
お、3回目の「良いお年をお迎えください」が
なんとか言えそう・・・!
言う・・・!!! 言うぞ・・・・!!!!
良いお年をお迎えください!
わーい できた