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口腔環境は精神状態のバロメーター?


こんにちは、百華です。


コラボ企画のハッシュタグで「#いい歯のために」というのを見ました。
そこで本日は、双極性障害をもつ、私の歯について書いてみようかと思います。

正直、企画のお題となっている「歯の健康」とは程遠い内容かも。
むしろ、「歯と健康」って感じです。
※こんなのにハッシュタグつけていいのかな。




正直、状態はよくない


虫歯などによって、失った歯は2本。
神経を抜いて、根幹治療をしたものが3本。
根幹治療までいかなくても、ほぼ銀歯になっているものが2本。
小さな虫歯の治療痕は、無数にあります。

また食いしばりによってほとんどの歯にすり減りや欠けがあり、
現在ナイトガードでなんとか進行を食い止めている状態です。

顎関節症になり、顎を動かすとカクカクと音がしますし、
食べ物を噛みにくく、すぐに顎や頭が痛くなります。

歯肉炎による歯茎の腫れや出血も、日常茶飯事です。


悲しいことに現時点では、
歯医者さんのお世話にならずに暮らすことはできません。

どうしてこんな状態になってしまったのでしょうか。



うつの期間:自分自身の世話ができなくて悪化する


こうなった原因はおそらく、というか十中八九そうなんですが、
気分の波により、自分自身の身の回りの世話ができなくなるためです。


うつの期間、自分の身体を清潔にすることを考える余裕はありません。

そもそも動けないし、頭もはたらいていないのですから、
身体を起こして、歯ブラシをもって、歯磨き粉をつけて・・・
と、たくさんの段階がある歯みがきという重労働が
日常的にできるわけがないのです。


それならうがいだけでも、とマウスウォッシュを用意したことがあります。

でもうがいをするためには、口にふくんだものを吐き出す場所が必要です。
洗面所に行くのも難しい、吐き出す場所を用意することすらも難しい。

異物を体内に入れれば自分を傷つけられるかもしれないと、
マウスウォッシュを飲んだこともあります。


ギリギリのところで命を繋いでいる人間にとって、
口内の清潔を保つ行為の優先順位は非常に低いのです。

それでも容赦なく、口の中は汚れていきます。
生きている以上、強制的にでも何かを飲み食いせざるを得ませんから。



もし仮に、何も口にしなかったとしても、
だ液の分泌が減って口内が乾燥し、
虫歯や歯周病のリスクが高まると言われています。

そもそも精神科で処方される薬には、
副作用として「口渇」が起こるものが非常に多いと感じています。
何もしなくても、口内が一般の人よりも乾いている状態なんですよね。


歯磨きをしない、乾燥した口内
虫歯や歯周病の原因菌たちが、大好きな環境なのではないでしょうか?



また、仮に歯の痛み等で虫歯の存在に気づいていたとしても、
外に出る、ましてや人に会うという行為なんてできるはずもありません。

歯医者に行くくらいなら痛みに耐えるほうがまし。
そんな気持ちになります。


不衛生で乾燥した口内環境と、人に会えない状態を何年も続けた結果、
虫歯になりやすい環境を維持し、進行を食い止める術もなく、
現在の私は歯医者さんと切っても切れない関係になってしまいました。



躁の期間:歯医者さんとうまく付き合えなくて悪化する


では、行動力のある躁の時期に、歯医者さんに行けばいいのでしょうか。
結論から言えば、私の場合は治療を続けることができませんでした。


躁状態の私は、自分が最も正しいと思っているため、
せっかくの歯医者さんや衛生士さんの言葉を信じられなかったからです。


虫歯の治療は段階を踏んで、何度も歯医者さんに通う必要があります。
それなのに「一度で治せないなんて信用できない」と、
虫歯の箇所を削っただけの仮蓋の状態で、何年も過ごしたことがあります。

根幹治療の途中で痛みがなくなり、
「これ以上無駄な治療をする必要はない」と行くのをやめて、
再び膿だらけの歯をつくり出したこともあります。

「家でもやってくださいね」と言われた歯みがき指導も、
ガン無視していた時期があります。

一分一秒が惜しい時期。
歯みがきに時間をかけるよりも、やりたいことがたくさんありました。


さらに、気分が上がっているときに歯医者に行って困るのは、
ホワイトニングやセラミック義歯などの誘惑でした。

躁の時期は、自分を魅力的に見せる方法を常に頭の片隅で考えています。
まずは虫歯を直すことが先決なのに、
このようなオプションにどうしても魅かれてしまうのです。


審美歯科の広告に飛びついて契約しようとして、
「その前に悪いところを治そう」と止められたこともありました。

利益になるのに止めてくれる歯医者さん、きっといいところだったのに、
当時の私は否定されたことに腹を立てて、通うのをやめてしまいました。


そんな感じで、歯医者さんと適切な関係を築けないため、
躁の時期にも口内の状態を改善させることは難しかったです。



やっと自分の歯と向き合えたここ数年


多少気分の上下はあるにしても、一時期よりは落ち着いた状態の現在。
やっと継続して歯医者さんに通うことができています。


ストレスのない治療法を提案しつつ、
納得できるまで説明してくれる歯医者さんに出会い、
優しく丁寧に指導してくれる衛生士さんに出会い、
あまりの口内環境の悪さに自分自身が危機感を抱いた結果です。


何とかして自力で食事を楽しめる状態を保ちたいと思い、
治療と検診をするために、定期的に歯医者さんに通っています。

これまで考えたこともなかった衛生士さんによる口内清掃も、
半年に1回程度やるようになりました。

一度だって見向きもしなかった、フロスという道具も手に入れました。


また口内の環境を考えることができない時期が来るかもしれない。
来たる危機に備えて、今できることをする。

そんな心意気で、歯や口内環境と向き合っています。



ある程度安定していれば、
歯医者さんのように、必ずしも行く必要がない場所に、
足を運ぶ必要があると判断できます。

必要なときに必要な場所へ、継続して通えるかどうか
これってとても大切な精神状態のバロメーターかもしれません。



今回は歯の健康ということで、一旦ここで終わり。
歯に関連して、食いしばりや親知らずの抜歯についても
いつか書けたらいいなと思っています。



百華


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