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害虫って草食昆虫のこと?

今日の見出し写真は、ある年の5月のツチイナゴ(庭)です。私にはカッコよく凛々しく見えます。まるで仮面ライダーのよう(昔の人ですね~)。
5月ですから、越冬昆虫のツチイナゴは、これから産卵して土にかえり、秋には幼虫が姿を現します。


お米農家ではツチイナゴは害虫であり、農薬を散布するようです。散布するのだから農薬の効果はあるのでしょう。私はお米を育てたことがなく、近くには田んぼもないのでよくわかりません。



さて、ツチイナゴは米作りにおいては害虫ですが、私は米作りをしていないので、私にとってはツチイナゴは害虫ではありません。ということで、
「害虫」という言葉は使わずに草食昆虫と呼んでいます。ツチイナゴは硬いイネ科の葉を食べる草食昆虫です。

・草食昆虫は、草や花、野菜や果物などを食べます。
カメムシ、アブラムシ、バッタ、イナゴ、チョウチョウ、カブトムシなど。

・肉食昆虫は、草食昆虫を食べます。
クモ、カマキリ、テントウムシ、トンボ、スズメバチなど。



私は大の虫嫌いでした。ナメクジ1匹で大騒ぎをしていたほどの虫嫌いが、小さな庭で無農薬でバラを育てていると、いつの間にかそこは虫の王国になっていたのです。

バラにキリギリスベビーがいます。


虫がいても、見て見ぬふりでした。怖くて捕まえることもできず、虫取り網で捕まえるのも気持ちが悪くて、薬をかけるなどもっと気持ちが悪いので、ずっと見て見ぬふり、これでバラを育てていました。

狭いところにあれもこれもと植え過ぎた結果、草葉が密集してしまい、虫はそのような茂みが好きなので、虫は喜び、虫の種類も増えていきました。

虫たちを見ていると、人懐っこい虫がいたり、毎日同じ虫を眺めていると愛着が湧いてきたり、こちらの気持ちが少しずつ変化してきて、虫たちが庭の住人のように思えてきましたね。


そのうちに、この小さな庭に、食べたり食べられたりの食物連鎖が出来ていることに気が付きました。ある種の生態系のようなものができ上っていたのです。

バラに潜んでいるハナグモ。
ハナグモは小さいですが腕が長くて
捕まえたものは放しません。
ハナグモ、ササグモなどの小さなクモは
最強の捕食者です。

で、わかったこと。バラを無農薬で育てると、虫たちがバラを守り育ててくれること。そして、虫たちは食べたり食べられたりを繰り返しながら、虫の数を調節していき、バラもほどほどに咲いてくれること。



畑にも小さなクモ類を増やそうとしているところで、昨年からササグモの姿を見かけるようになりました。嬉しいですね。クモさんに期待しています。

虫にお任せの野菜作りは、いつも上手くいくとは限りません。昨年の夏、
オクラにカメムシがたくさんつき、デコピンでせっせと弾き飛ばしたところ、痛い目にあったカメムシは草むらに逃げていきました。

私の畑ではツチイナゴは可愛い草食昆虫です。
畑にいても良いのよ。
茎ブロッコリーの花蕾は私が食べるから、
ツチイナゴさんは葉っぱにしておいてね。

お読みいただきありがとうございます。

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