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セネガル、ピーマン、シグリ、オニギリ   2024.9.9

 今日のできごとを4つ、セネガル、ピーマン、シグリ、オニギリのキーワードで順に書いていこう。

 あ、もしかしたら、今日って「救急の日」?
三女が意見を求めてきたあの保健室だより、発行日付は9/9だったかもね。(よく見てない)
――と、すぐ脱線するから、書く時間が足りなくなって下書き保存してしまうのだよ。毎度、竜頭蛇尾になるのも同じ理由。大学ん時のテストと同じ。

セネガル

 月曜だったので、いつも通り燃えるゴミを出す。数ヶ月前に発見して以来、そのテキパキとした流れるように軽やかな仕事ぶりを観察&感心していたゴミ収集作業員に勇気を出して話しかけた。
 セネガルの人だとわかった。彼はマスクを外して、「セネガル知ってる? アフリカ。行ったことある?」と嬉しそうに言う、まるで既知の間柄であるように。つられて、私も明るい口調になる、「セネガル、知ってるけど行ったことない。アフリカも行ったことない」。「行ってみ、楽しいところだから」と、前歯が1本欠けた真っ白い歯を見せて笑った。
 収集車がやって来たので会話はそこまでだったが、うちのマンションの分の作業を終えて裏門を閉める時、上から見ている私に気づいて、彼は大きく手を振った。私の居るのが4階の共用廊下で多少目立つとはいえ、裏門とはかなりの距離がある。それにほんのちょっと話しただけ。なぜすぐに私だとわかった? さすがアフリカの人は目がいいんだね。
 私も大きく手を振って応えた。わ、書くと恥ずかしいな。こんなの、いつ以来だ? いつもは隣のマンションのゴミ収集作業が終わるまで観察を続けるのだが、さすがに恥ずかしくて(だってストーカーみたいじゃんね、って、もう既にそうか?笑)、今日は家に入った。

 私は日本のこと「楽しいところ」って言えるだろうか? もしかして、セネガルは本当に楽しいところなのかもしれない、私が知ってるアフリカのイメージと違って。いや、きっと、違う楽しさなんだろうな。歌って、踊って、居心地の良いコミュニティがあって、あまり明日を思い煩わず…?

 帰宅後、セネガルについてネットサーフィンしたのは言うまでもない。アフリカの中では珍しく無血で政権交代が行われてきた国で、周辺国や西側主要国との関係も良好、一時期関係を絶っていた中国やイランとも国交回復している。とはいえ、ご多分に漏れず貧困国で、貧富の差の拡大や青年層の失業問題などの課題も多いらしい。彼も職を求めて、こんな東の果ての島国までやって来たのだろうか? 「楽しいところ」を遠く離れて。
 「セネガル相撲」を介した日本との交流も意外だったが、もっと驚いたのが女性器切除をめぐる映画「母たちの村」(2004年)の監督がセネガルの人であること。https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%83%99%E3%83%BC%E3%83%8C%E3%83%BB%E3%82%A6%E3%82%B9%E3%83%9E%E3%83%B3

 確か、DVDはマリアにあげてしまったような… ああ、そうか、もしかしたら私がセネガルという国名を知っていたのは、この映画のおかげだったのかも。セネガルにおける「女性器切除」率は25%~50%、地域によっては50~75%(2011年)。この映画を知った頃に調べた数字と比べ、「減ってない」感しかない…
  センベーヌ・ウスマンには「一夫多妻」の家庭から自立しようとする第一夫人の姿を描いた作品もある。本当にセネガルは「楽しいところ」なのか? セネガルの女性たちに聞いてみたい。


ピーマン

「まざんこ倶楽部」のラカのコメントに対し、次女がリプしてきた。次女と三女は、それぞれラカと揉めて以来、まざんこ倶楽部にほとんど登場しなくなっていた。「二人ともこの春社会人になったから」という理由ではないこと、ラカも気づいているはず。特に次女は、オンオフともに絶交状態が半年は続いているのだから。
 その次女が、ラカのコメントに「絡んだ」と言えなくもないコメントを送ってきたのだ。ネットで見つけたピーマンの花の画像と、ピーマンを3つ掴んでる自分の手の写真も(次女は手がデカい)。ほんのわずかな、ビミョーな絡みだけど、私にとっては大きな一歩。そう!まるでアームストロング船長のような気持だよ!(笑)
 かつてラカと息子も、5年間一度も口をきかなかった。完全なる絶交状態。もうダメだろうとあきらめていたのが、思いがけずあることをきっかけに話すようになったのだから… 今回も気長に待とう。5年くらいは… いや次女は息子とは違って忘れない人だから、それ以上だと思っていよう。
 ピーマンの小さな白い花、ちょっとピーマンっぽい部分が既にあって、地味だけど可憐だ。まるで次女のよう。と言っておこう。


シグリ

 シグリという珈琲を初めて飲んだ。今まで見たことも聞いたこともない名前。「えっと、シグだっけ…シグル?」、Eくんがすかさず真顔で(&あの若干ドライな口調で)「シグリです」。憶えられない自信しかなくて、「時雨(しぐれ)」じゃなくて、しぐ「り」、と憶えることにした。これなら憶えられそうだ。
 高円寺の小さな喫茶店。知る人ぞ知る名店らしい。ランチをご一緒したのはEくんとAさん。家族や友人、親戚以外の人と繋がりができて、その人たちが当たり前のように「ごはん行くけど、行きます?」って誘ってくれるの素敵すぎる。よくがんばった、私。これからもがんばろう。

 数日前のこと。やはり高円寺で知り合ったOくんからの丁寧な返信に喜んでいたら、ラカが「自立とは…依存先を増やすことである」と言うので、自立支援のプログラムで今日言われた言葉だろうと思った。ラカにとっても私にとっても既知の考え方だし。「うん、その通りだね」と励ましの気持を込めて言ったら、「これからもその調子で、どんどん息子を増やすといい」と、まさかの上から目線。 
 なんだ、「私の自立」のことか。私が若い男性・女性と知り合いになると、子供たちは、ママに「新しい息子」「新しい娘」ができたと揶揄する。仰せの通りです。依存先を増やすべきなのは、いまだ子離れできていない私。

 シグリは、パプアニューギニア産。私好みで美味しかった。が、ラカの脳によく発生する「楽しいシチュエーションだと実際以上に美味しく感じてしまう」という「認知の歪み」である可能性も高い。また行って、飲んで確かめるしかない。


 

オニギリ

 夏、特に猛暑の季節はお米を炊くことが減る。今夏は特に、ラカと二人暮らしゆえ滅多に炊かなかった。
 今朝、久しぶりに朝食に雑穀米を炊いた。外出の準備をしていたら、息子から連絡が入り、今日の出国前に馬場に来ることがわかったので、オニギリ2個を作ってから残りを冷凍した。高円寺行くと決めていたにも関わらず朝から重い朝食作って食べてバタバタしたことを後悔していたところだったので、息子の来訪は歓迎だ。奴がオニギリを必要としてくれることを期待しよう。ここで食べずともオニギリなら持って行ってくれるかもしれん。
 息子に頼まれてラカが発見した(ラカがワークシートに書いていた通り、先日の「フィン」事件を反省したようで、今回は探してあげていた)海外旅行用の変換プラグ、それをわかりやすいようオニギリの横に置いた。息子が来る時間によっては、私もラカも不在だからだ。

 おっと、その前に、と出る直前に思い出して、ドンキの大きな袋の中身をチェックする。前回息子が来た時に置いていったもので、「何?」って聞いたら「おみやげ」だと言うので、ここに置いてある間に中身をチェックしておかなきゃと思っていたのだ。
 大学生の時にファームステイ先でお世話になった&今回もお世話になる老夫婦への日本みやげ。息子のチョイスが気になる。どれどれ… きれいな和風柄の箱に入った日本酒、煎茶(リーフ、ティーバッグ、各1)、茶そば、抹茶フレーバーの各種お菓子が多数、手軽に作れそうなレトルトの和食(自分用かも?)…など。なるほど。特に目新しいものはなくて、ちょっとがっかり(勝手に見といて何だけど)。
 
 15時着予定というLINEを見て高円寺から急いで帰ったけど、息子はかなり遅れて到着。体重計の置いてある洗面所とリビングとを何度も往復しながら大急ぎで(雑に ←これはいつも通りか)パッキング。体重計、リビングに持って来た方がいいんちゃう? 
 ここを出ないといけない時刻が迫ってくる。何かやることある?と聞いたら、例のドンキの袋を渡されて、「これらをテキトーに詰めて」とパッキングを手伝わされた。なーんだ、外出直前に慌てて盗み見する必要なかったね。
 そして息子はいつも通り、素っ気なくここを出て行った。私がテキトーに詰めたおみやげ、若干移動されていたのが可笑しかった。テキトーそうに見えて、彼には彼なりのこだわりがあるんよね。そうそう、オニギリは「腹減ってるからよかった」と食べてくれた。準備しつつ片手間にね。オニギリにしておいて正解!
 夜になり、預け・持ち込みともばっちり(ギリ)制限内だったという報告。「ありがとうございます」だって。お礼が言えるようになったんだね。
 いってら~。今回もいっぱい遊んで、無事に帰っておいで~。

 
 
 
 
 





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