Breaking Bad を観た感想

アメリカの大ヒットドラマ「ブレイキングバッド」を観ました!『ブレイキング・バッド』は、その名の通り、主人公が善から悪へと移り変わっていく物語です。
※以下少しネタバレを含みますが感じたことを共有できたら嬉しいです。

興味深かったのは、主人公であるウォルター・ホワイトが、ただの化学教師であったにもかかわらず、彼の内なる欲求からどんどん危険な道に進んでいく姿です。最初は家族を助けるために、余裕のない生活を改善するための手段として、クスリの製造に手を染めていくのですが、その背景には彼の強い承認欲求が潜んでいるのです。

ウォルターは非常にプライドの高い人物であり、周囲の人々を常に見下していました。物語の初めの段階ではあまり目立たないのですが、進むにつれて明らかになってきます。

彼は人々に認められたい、特に自分のせっかくの技術や知識を単に教えるだけでなく、お金儲けに生かしたいという思いが強く、ただの教師としての現状に満足できずにいました。

家族を養うためという口実が彼の行動の表向きの理由ですが、実際には自己の認識や評価を他者から得るための行動だったことがだんだんと暴露されていきます。

この変化の過程で、ウォルターは自分の保身のために大切な人々を傷つけるようになります。彼は何のためらいも後悔もなく、自らの道を選び続け、最終的には取り返しのつかない悪事に手を染めていくことになります。その変貌は非常に恐ろしいものです。

最初は彼に同情の余地があると思っていた視聴者も、いつの間にか彼の滑稽で未熟な行動に対して同情することもなくなり、見ていて辛くなってしまいます。

この作品は、ウォルターの変化を追うことで視聴者の感情も揺さぶられ、逮捕されてほしくない、悪事がばれてほしくないと感じる視聴者もいると思います。作品に対する見方は人それぞれで、逆にウォルターを憎む視聴者もいるでしょう。これが『ブレイキング・バッド』の魅力の一つだと感じます。

また、作品の終わり方についても、多くの人が中途半端に感じているのではないでしょうか。主人公に同情した視聴者、逆に憎しみを抱いた視聴者、どちらにとっても不完全燃焼な部分が残る仕上がりになっているように思います。

この作品がヒットした理由の一つとして、ストーリーの中で人が死ぬ場面や、感情的なショックを与える展開が大きく影響していると思います。椅子にしがみつくようなハラハラする展開、そしてアドレナリンが出る瞬間が多く、そうした点で視聴者を引き付けているのでしょうね。
皆さんはどのように感じたのでしょうか。ぜひコメントで共有してほしいです!

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