私の職歴。その3
おはようございます。
今日も、『私の職歴』の続きです。
(前回の記事はこちらです↓)
パートで働き出した職場は、
資格が活かせる現場の仕事で、
正確な数値を求められたり、
苦手な資料を作成したりする、胃の痛くなるような業務もなく、
残業はないし、
多少の気遣いはあっても人間関係も悪くなくて、
特にこれといって大きな不満はなかったです。
パートで、収入も下がりましたが、
時間にゆとりがあるというのは
こんなにも心のゆとりにつながるんだな…と、実感できました。
ただ、やりがいを感じるか…
といったら、そこまでの熱意は感じられず、
正直なところ、
嫌でもないけど、楽しくもない…
といった感じでした。
だけど、
それまでも、仕事に対して、
『楽しい!』って感じたことはなかったし、
“ 苦しかったり、嫌じゃないだけましだ。
仕事が楽しい人なんてほんの一部。
だいたいの人はこんなもんだ。
仕事は仕事。収入を得るためだ。
やるべき事をやって、プライベートを充実させよう。”
そんなふうに思っていました。
その頃、長男が小1になったばかりで、
次男は保育園の年中さんでした。
夕飯の時間に
一緒に食卓を囲める生活…
当たり前のようなこの光景が、
生活の中に戻ってきました。
そんなある日のこと…
とある診療所の先生(Dr.)から声がかかります。
パートで働き始めてから半年あまりが経ち、秋の気配を感じ始めた頃でした。
先生の話というのは、
診療所の理学療法士が、
次の春以降に退職する予定なので、
うちへ来てもらえないか…
という、正職員の採用のお話でした。
“ これから子ども達にもお金がかかり、
安定した収入が必要だ。
正社員で働ける、資格を活かせる仕事だったら、家族も親も安心してくれるだろうし。
これは、ありがたい話だ。 ”
そう思って、翌日には、
「行かせてください。」
と、返事をしていました。
採用してもらったばかりの職場を一年で辞めることに対して、
申し訳ない気持ちだったけれど、
転職を決めたのだから仕方がない…
事情を話して、
パートでのこの仕事を、来春に退職したい旨、
申し出ました。
そして、パートの仕事を一年で辞めた私は、
診療所で働き始めます。
(これが4つ目の職場です。)
診療所への就職を決めたのは、
資格を活かせる、正職員での採用だったことや、
土・日休みだった(子どもが休みの時に家に居られる仕事が良かった)こと、
そして、
ここで働けば、家族も安心してくれるだろうと思ったのが大きな理由でした。
それと実は、
小さな理由というか、
この職場に就職することで、密かに期待していたことがありました。
それは、
“この職場なら、やりがいを感じられるのではないか?”
という思いでした。
恥ずかしい話ですが私は、
新卒で就職してからここまで、
仕事に対して
『やりがい』とか
『楽しさ』
というものを実感したことがありませんでした。
仕事で感謝されたり、
上手く出来た時に喜びを感じたことはあったけれど、
それも一時的なもので、
だいたいは仕事に行くのが
“面倒だな。休みがいいな。”
と思うことのほうが多くて、
それが、日常茶飯事でした。
この診療所の先生は、
『仕事が趣味』というくらい
仕事が好きで、
情熱を持って地域医療に取り組まれているかただったんです。
それで、
“ この先生の元でなら、学ばせてもらうことが多いんじゃないか。
私も仕事にやりがいを見出せるようになるんじゃないか。”
そう、思ったんです。
実際に、間近で見る先生の仕事ぶりは、
とても真似ができないくらい、
熱心でした。
そんな姿に触れながら、私も、
“ せっかく声をかけて頂いたんだから、
期待に応えられるような良い仕事をしよう。”
そう思って、
仕事はいっしょうけんめいやりました。
…でも、
心の奥には、
心から楽しいと思えない、
これをずっとやっていたいと思えない、
今と違う仕事をしたらどんな気分なんだろう、
という、
やりがいを感じられない自分がいて、
それは何年経っても消えることはありませんでした。
それは前職の時と何も変わっていなかった…
うまくいったときや、感謝される喜びを一時的に感じることはあっても、
その時だけなんです。
そして、
“ 仕事ってやっぱり、こういうものなんだよな。生活のために働く。
苦しいほど嫌でなければそれでよし。
楽しいことは、仕事以外で見い出そう。
この恵まれた職場に感謝しよう。”
そんなふうに自分を言い聞かせながら、
やるべきことはやり、
プライベートを趣味で充実させる…
延々と、そんな生活を続けていました。
職場では、
子どもの急な体調不良や、学校行事などで休みをもらいたい時にも、
快く配慮してくださり、
基本、残業もなく、
家庭を持ちながら、そして趣味を持ちながら働くには、
本当にありがたい環境でした。
だから、辞める理由なんて、どこにも見つかりませんでした。
そして、この時もまた、
自分の中から湧き上がってくるモヤモヤに、蓋をしていました。
そんなふうに私はこれまで、
転職を繰り返しながらも、仕事に対するモヤモヤをずっと抱えたまま、
それに向き合うこともせず、
変えようともしないで、
できそうなことの中から、やれそうなことを選ぶ、
失敗しなさそうな無難な道を選ぶ、
周りに評価してもらえるか、人にどう見られるかを意識して選ぶ
ということを
ずっと繰り返していたのです。
診療所に勤めて、7年が過ぎようとしている頃、
先生が突然、病に倒れました。
そして、診療所は廃業となり、
思いがけず、私は、退職となりました。
(それが、最初の話↓につながります。)
最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。
明日以降は、
私が、“ 人生を変えよう。”
という思いに至ったあとのことについて、
お話していきたいと思います。
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