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働く人のための命を救うためにできること

日本人の死因は
2020年厚生労働省 人口動態統計によると
1位 悪性新生物(がん)
2位 心疾患
3位 老衰
4位 脳血管疾患

突然死の原因ともなる
心疾患・脳血管疾患に注目してみると。
悪性新生物に次いで
死因の第位となります。

脳血管・心疾患は
男性では40代
女性では50代
で発症率が高くなります。

つまり、働く世代
発症する確率が高い
ということです。
突然、症状が出現する可能性も高いため
就業中に倒れてしまうこともある
ということです。

皆さんは、会社で倒れた人を発見した時
どうしますか?

私は、普通救命講習を実施する立場でもあるため
今回は 命を救う ことについてお話していきます。


救命の連鎖とは

傷病者のを救い社会復帰に導くために

予防
(生活習慣病の予防、定期健診を受ける、など)
早期発見
(119番通報)
救命処置(胸骨圧迫、AED実施)
救急隊への引継ぎ

この4つが連鎖がつながることで、
命を救うことができるといわれています。

私たちにできること


皆さんは、日常生活の中で、
救命処置を実施したことがありますか?

私は、ないです。。。

なかなか日常生活の中で
人が倒れている場に居合わせて、
かつ、救命処置が必要な場合って
ほとんど遭遇しないですよね。

ただ、いざというとき
救急車は、到着までに全国平均で約10分
かかります。

この10分の間に、
救命処置を行わなかった場合の救命率は約10%
救命処置を行った場合では約20%の救命率となり
救命処置を行わなかった場合と比較して
約2倍も救命率は高くなるのです。

まずは普通救命講習を受講して
救命処置とはどんなことをするのか
ということを、知っておいてほしいな
と思います。

救命処置に自信がなくてもできること


救命講習を受けていても
自分が救命処置を行うことは
とても勇気がいりますよね。

私は、救命処置が必要な場面で、
リーダーシップをとって
救命処置をすぐに開始できるか
と聞かれると
正直、、、自身はありません。

しかし、胸骨圧迫の実施やAEDの使い方に
自信がない場合でも
何かできることはあると思っています。

社内のAEDの場所を把握し
すぐに持ってこられるようにする。

屋外の場合、
雨が降っていたら、
傷病者が濡れないように傘をさす。

AEDを使用する際に、
体が濡れていたらパットを貼る部分の水分を
拭かなければならないので
ハンカチやタオルなどを持っていたら
AEDを実施しているひとに渡す。

傷病者が女性の場合、
胸元が見えてしまいそうであれば、
上着やタオルなどをかける。
(金属がないもの)

周りを囲い、人の壁をつくって、
傷病者が見えないようにする。

自分が一番に胸骨圧迫を実施するのは
緊張して、しり込みしてしまうけど
二番目以降だったらできそう。

などなど・・・

自分でもできそうなこと
何かあると思います。

「人の命を救う」という重大さに、
二の足を踏んでしまうことが多いかと思います。
その中でも、何か、
できることがあると思いますので
勇気を出して、
できることをさがしてみるのは
いかがでしょうか。

あなたの勇気ある行動が
傷病者の命を救います。

と、自分にも言い聞かせている
今日この頃です。

救命処置を行うことで
「傷病者の状態を悪化させてしまったらどうしよう」
「訴えられたらどうしよう」
と思うこともあるかと思います。
しかし、善意で行った処置については、
法的責任問われませんので、
安心してください。

私も、一人でも多くの方に
救命処置について知ってもらい
誰かの命を救うことにつながると良いな
と考えています。

救命講習を実施してよくある質問


Q.雨が降っているときはどうしますか?
A.濡れている体は拭いて、
 パットを貼る部分に水分が無いようにしましょう。
 地面が濡れていても周囲の人が感電することはありません。
Q.女性の下着は外しますか?
A.今は、外さなくても良いとなっています。
 下着の金属部分に当たらないように、パットを貼りましょう。
Q.指輪やピアスは外しますか?
A.外さなくてよいです。
 電流が通るパットとパットの間に
 金属がなければ大丈夫です。
Q.救急隊に持っていったAEDは返してもらえますか?
A.救急隊が元の場所に戻します。
 救急隊に引き継ぐ時に、
 どこから持ってきたAEDなのか、
 伝えると良いでしょう。

最後までお読みいただき
ありがとうございました。

これからも、
あなたにとって、
素敵な時間がおとずれますように。

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