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第1部:AI2AI時代の幕開け──“10人でユニコーン”の衝撃
はじめに
地元大分を拠点にAI/DXコンサルとして活動し、Larkをはじめとするコラボツールを駆使している私の視点でも、今の「AI2AIの時代」は驚くほど早いスピードで進化しています。海外では、学生が複数のAIツールを当たり前に操り、企業では役員クラスでも生成AIを使いこなしてペーパーワークを省力化するのが常識になりつつある。
一方で、日本の企業や個人からは「AIで本当に何ができるの?」「どう導入すれば効果が出る?」といった声が後を絶ちません。そんな中、**大手企業DeNAが示した“10人でユニコーンを目指すAIシフト”**という戦略が注目を集めています。
DeNAのAIシフトとは?
既存事業を支える人員を半分に:AI活用でルーティンを徹底的に自動化し、社員を戦略的・創造的な業務へ集約。
新規事業を量産するエンジン:社内を10人単位のチームに分け、次々と新サービスや新ビジネスの検証を行う。
外部連携・柔軟な投資:大規模言語モデルを自社で抱えるのではなく、既存のAIプラットフォームやスタートアップとの協業を積極的に進める。
こうした大胆な発想の背景には、「AIエージェント革命」とも呼ばれる大きな潮流があります。生成AIやチャットボットなどがホワイトカラーの生産性を一気に押し上げることで、少数精鋭でも大規模事業に匹敵する成果を狙える可能性が高まっているのです。
なぜ“10人でユニコーン”が実現可能なのか
今や、ビジネスのあらゆる場面でAIが使われています。会議や情報収集、日々のレポート作成、顧客対応——こうした業務をAIに任せるだけで、これまでかかっていた時間を大幅にカット可能です。
その結果、小規模チームでもスピード感をもって意思決定し、イノベーションを起こせる土壌が整ってくるわけです。DeNAのように、新規事業をどんどん試しては“当たるものだけを伸ばす”アプローチが取りやすくなるとも言えます