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交差点で車が私の自転車にぶつかりました。
食事を取らずに仕事に行った2日目のことでした。
おそらく顔には生気がなかったのでしょう。仕事中にも何度も怒られましたが、その叱責でお腹が満たされるわけではありませんでした。外国人労働者であること、そして言葉の知識が十分でないことが主な理由でした。でも私はそこではいつも怒られる役でした。
どんなミスをしても、叱られるのはいつも私でした。大声で怒鳴る人が多く、私の声はますます小さくなっていきました。
仕事中、おそらく私は弱々しく見えたのでしょう。仕事が遅れているように見えたのかもしれません。それは体にエネルギーがなかったからです。
帰ったら何を食べるかすら考えるのをやめていました。
給料日を待ちながら目を閉じていました。日本では同僚にお金を借りることは罪のように考えられています。特に会社から「同僚同士でお金を貸し借りしないように」と言われていたので、5日分の食費を借りる勇気もありませんでした。
仕事が終わり、部屋に戻る途中に小さな公園がありました。
その公園には、小さな赤い実がなる軽くトゲのある木がありました。その実の名前は分かりません。でも、それを食べようと思って公園に入る道へ向かいました。その時、曲がり角から車が現れ、私の自転車にぶつかりました。
私は転びました。車は少し先で止まり、運転手が降りてきました。「大丈夫ですか?」と聞かれ、私は「大丈夫です」と答えました。でも本当は大丈夫ではありませんでした。運転手はそのまま行ってしまいました。
私は自転車を起こして公園に入り、小さな赤い実を拾って食べ始めました。
To be continued..