自分が思うほど自分の評価は低くはない
さて今日は“現在”の話
昔から自己肯定感が低く、
常に自分に自信が持てなかった
それが原因か?わからないが
精神的な病にもなったわけで
30代半ばで、ようやく自分は自分
他人と比較しなくてよい、と頭で理解し
少し気楽に生きられるようになった
それでも自信のなさは常に付きまとって
こと仕事で外に出る時は顕著
自分みたいなアホチンが、会社の代表として
外部の人々と交流するなんて
ストレスでしかなかった
今日は代官山でお仕事
明らかに場違いと思える高級な建物の中
フランス人がもてなしてくれる
私はお客側の立場だが
同じく違う会社のお客側の立場の人も沢山いて
その人達が、自分よりはるかに専門的で
プロに見える
自分が場違いな人間と思われているような気がする
少し前の自分なら
こそこそと端っこにいて
予定より早く切り上げて帰ってしまうところ
今日はある事に気づいた
名刺交換をする際
フランス人の彼は、
不慣れな日本語で名刺交換
緊張しているのがわかる
普段アメリカ人の人と触れ合う機会の方が多いのでわからなかったが
アメリカ人のビジネスマンは
大抵自信満々な人が多い
ユーモアもあるし早口だし
優しいけれど
自信のない私は萎縮する
自分がバカで、小さい人間に思えるのだ
今日、フランス人の方と触れ合って
彼等も実は自信がなくて
不慣れな日本語が
私に下手と思われていないか
伝わらないんじゃないかと不安な様子
「すみません。言いたい言葉を忘れて
でてこない、、、」
と焦っていたのをみて
私は、バカだなぁなんて思わない
頑張って日本語を話して
ちゃんと説明出来ている彼がすごいと思った
そう、みんな同じ
緊張するし不安になるし
心を決めて会場に足を踏み入れる
小慣れてはいないけれど
周囲の同じ立場の人をこそこそみて
自信ありげに?振る舞ってみる
私みたいなコモノは、
誰も相手にしてくれなくてもいいさ
仕事をこなすだけ
すると会場を担当する現地のスタッフに
フランス語で話しかけられる
商品の説明をし始めた
「sorry I don’t speak French 」
すっと出てきた引き出しの少ない私の英語
時々英語を使う立場にはいるけれど
人見知りな私
いざって時に逃げたくなる私
無口になる私
するとそのスタッフの方は
英語に切り替えて話し始める
すごいなぁ。フランス語がダメだと分かれば
すぐに切り替えてくれる
私のようなコモノにも
ちゃんと説明をしてくれる
そのおかげで気持ちが落ち着く
そうか
私はちゃんとお客様として
認識してもらえてるんだ
そうだよね
ちゃんと小綺麗な格好をして
その場にあった服装をして
髪型を整えて
外見だけなら、まともな人にみえるはず?
見た目も大事
ちゃんとした格好をしてるのだし
招待されている人しか入れない場所でもある
身元は会社によって保証されている
そうなのだ
誰も、ここにいる誰も、
私が自己肯定感が低く
自信がない頼りない人だなんて知らない
ここに来ていると言うことは
その道のプロか、担当して長い人と思われる
堂々としていようじゃないか
そう思った途端に
自信のない英語も、
下手くそでも、時に文法が間違えども
通じるわけで
良いではないか
ここは日本国内、日本人だもの
文法苦手、発音下手くそでも
伝わればいいのよ
懇意にしている取引先の営業マンが私をみつけ
話しかけてくる
「Carrieさん!
やっぱりCarrieさんは、社長に任されてるんですね。
もうこう言う場には基本Carrieさんがくるんですね」
なんて言われる
内心、いやいや社長は忙しいから来られないだけ
仕方なく私を派遣しているんだと思う
なんて思っても言わないで良い
そう。誰も知らないんだ
自分の価値を
自分が自分に下す評価は低い
でも、他人から見た私は
特に長く付き合っているわけでもない人達
初めての人たちには
見た目からの情報がほとんどだ
見た目には、服装や振る舞い
自身ありげな所作とかで誤魔化せるもんだ
名刺にある自分のバックグラウンドの飾りもある
はたから見たら、
英語で話し、堂々と振る舞い
男性がほとんど、連れがいる人がほとんど
そんな中に一人でやってきた女性
淡々とこなしてゆく仕事
周りは年配の人が多い
私は若手の内だ
若いのにこんな場所に一人で来て
選んでいる
目利きなんだろう
と、思われているかもしれない?
とすら思えた
40代
顔の面も厚くなり
それなりに自信のあるフリが出来るようになってきた
もっと楽しくいこうじゃないか
娘のため、家族のために
お金を稼がねばいけないのだから
どうせなら、楽しくやろう