家具の固定方法≪入門編≫~どんな固定法があるの?~
大地震に備えて大切なのが
大地震に耐えられる家に住む
大型家具を固定する
ということを毎回しつこくお伝えしております(汗)
じゃあ、家具の固定って実際どうやるのよ?を今回からお伝えしていこうと思います!
今回はまず入門編として「家具の固定法の種類と特徴」をお伝えしたいと思います。
家具の固定方法・代表的な3タイプ
家具の固定法には大きく分けて3つのタイプに分けられます。
ガッチリ系
ベタっと系
ピタッと系
いきなり擬音語ですが、固定の方法をイメージしやすくするために、このような表現にしています。
では、1つずつご紹介していきます。
1.ガッチリ系
「ガッチリ」と壁や床に家具を留め付ける方法です。
アルファベットの「L」の形をした金具を使って、ネジでしっかりと固定する方法が代表的です。
この方法は、最も固定強度が高く、大型家具の固定に推奨されています。
木造住宅の場合、柱の位置を探してそこにネジを留め付けることで、大型家具がしっかりと固定されます。
大工さんや設計士さん(建築士さん)などにお願いすると、柱の位置を探し出してくれるので、比較的スムーズに固定することができますよ!
しかし、この方法は固定の仕方が難しくコツがいるほか、ネジを使うため壁や床に穴が開いてしまうというデメリットもあります。
また、鉄筋コンクリート造のマンションも、この方法では構造上難しい場合が多いです。
2.ベタっと系
最も安価で手軽な固定方法が「ベタっと」粘着力で固定する方法です。
100均一などで手軽に手に入り、簡単に家具固定を行うことができます。
上の写真のような「粘着マット」や「滑り止めマット」などがこの方法にあたります。
パソコンや小型のテレビなど、比較的軽量で小型の家具の固定向きです。
水槽などに使っている場合もあります。
また、滑り止めマットは食器棚などに利用すると、食器などの散乱防止にも役立ちます。
また、高層階にお住まいの方は、テーブルやいすの足に敷いておくと、大きなゆっくりとした揺れ(長周期地震動)の際に、すべらず移動防止になります。
デメリットは、粘着力のみでの固定なので、大きくて重い家具の固定はできません。
3.ピタッと系
最後に「ピタッと」隙間を埋めて固定する方法です。
「天井と家具の間に挟む突っ張り棒」はかなりメジャーな固定器具ではないでしょうか?
この方法は最も手軽に大型家具を固定できる方法で、壁や床を傷つける心配もありません。
商品もたくさん販売されているので、見たことある!うちもやってる!という方も多いことと思います。
この方法の注意点は、「取り付け方を間違えると効果なし」ということです。
もっともよくある間違いは、
家具の手前側(壁から遠い側)につけている
というパターン。
家具の手前に取り付けてしまうと、
地震の揺れの衝撃でより倒れやすい状態を作り上げてしまうのです・・・!
正しい取付け方は、上の絵のように
「家具の一番奥、壁に最も近い位置」
に取り付けることが鉄則です!
また、天井にも力が掛かるため、地震の際、天井を貫通してしまうことも考えられます。できれば、天井と突っ張り棒の間に3ミリ程度のベニヤ板を挟むだけでも少し強度を増やせます。
まずは、突っ張り棒の位置には十分気を付けて設置をしてくださいね!
家具固定の3タイプ、まずはどれを使って試してみますか?
代表的な3タイプの固定法、いかがでしたか?
これならできそうかも!と思えたら、ぜひやってみてください!
防災対策は「何もやらないより、ちょっとでもやったほうがマシになる」ものです。
まずはできるところから。無理をしないですこしずつ。
大型家具の固定が難しいときは、先日の記事にも書きましたが、
「倒れても人に直撃しない位置に動かす」をやってみましょう。
今回は、3タイプの特徴とメリットデメリットをお伝えしました。
この後の記事では、家具の固定法の詳細や、同時にやっておくと効果ありの対策をご紹介していきたいと思います。
ここまで読んでくださり、ありがとうございます。
ちょっとした備えが、明日をポジティブにします。
ぜひ、一緒に取り組みましょう!