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実家の家具固定をして思ったこと

あけましておめでとうございます。
みなさま、年末年始はゆっくりと過ごせましたでしょうか?
1年前の元日は能登半島の大地震、その次の日は羽田空港での事故。昨年のお正月は心が痛めつけられるような出来事が、立て続けに起こりました。
今年は一年を通して、平穏に過ごせることを切に願うばかりです。
・・・とはいえ、すでに大雪で大変な地域もあり、自然の脅威を痛感しているところです。大雪が続いている地域の皆様、どうかお気をつけてお過ごしいただきたいと思います。

この年末年始は、実家に帰省していました。
前々から不安に思っていた「寝室の大型家具」の固定をやっと実施してきました。
今回は、そこで感じたことをお知らせしたいと思います。


「地震では重いものほど危険」という認識を持つべし

地震が来ると、基本的に「重いもの」に力が掛かりやすくなり、大きな揺れであればあるほど、重い大型家具が転倒(あるいは飛ぶ)する可能性が非常に高くなります。
おうちの中では、タンスや食器棚、冷蔵庫は「重い大型家具」として、真っ先に対策すべき家具と言えます。
また、建物でも同じく、重量が重い建物ほど大きな力が掛かります。
たとえば、木造住宅で言えば、屋根の材料が「瓦」などの重い材料だと、地震時に大きな力が掛かりやすいといわれています。

しかし、イメージとして「重くてどっしりしたものは倒れにくい」という感覚を持っている方も多いのではないでしょうか?
実に、私の母もその感覚を持っていました。
今回の家具固定は、まず母の認識を改めるところから始めました。
そして、今の状態で震度7が来たらこうなる可能性があるよ、というシミュレーションを一緒に行い、ようやく危険性を納得したようでした。

「圧死(窒息死)」と「逃げ道が無くなること」は絶対に避けなければならない!

大型家具の固定は何のために行うのか?この理由も伝わりにくい部分ではないかと思っています。
家具固定の目的は何でしょうか?

基本的には「命を守ること」ですが、家具を固定しないことによる最も危険なことは次の3つです。(あえてダイレクトな表現となりますことをお許しください)
①家具の下敷きになって圧死(窒息死)する
②家具の下敷きになって逃げられなくなる
③家具の転倒により出入口が塞がれて逃げられなくなる
要は、家具により直接的・間接的に「命を落としてしまう」ことは絶対に避けなければなりません。(家屋が倒壊しないこと、が前提条件ではありますが…)
逃げ道が無くなるということは、特に火災時や津波の危険性がある場合、切実な問題となるため、逃げ道の確保は大変重要です。

この3つを意識することで、
現状の家具が倒れたらどうなる?というイメージがつきやすくなります。
母ともこの観点で一緒にシミュレーションを行いました。

今、できる範囲でできることをやるのが大切

家具固定は、家具が大型になればなるほど大変な作業でもあります。
そのため、「面倒」という気持ちが先立ち、「まあ、地震が来ても大丈夫だろう」というふうに考えがちなのも事実です。
しかし、地震対策は完璧でなくとも「できることをできる範囲でやっていく」ことが大切です。
大型家具の固定が面倒であれば、例えば、天井と家具の間に空の段ボールなどで隙間を埋めるだけでも、段ボールが障害となり、少しは倒れにくくなります。
万全ではなくとも、今できることをちょっとでもいいのでやる。そのことで意識も徐々に高まり、できる範囲が少しずつ広がっていきます。
「何もやらないよりはマシ」くらいの軽い気持ちではじめてみるのがポイントです。

今回、私が使用した固定器具は、壁にビス止めできないため、「粘着タイプ」を使いました。
実際に使用したものは後日の記事でご紹介しますが、
近年は市販の固定器具が大変充実していますので、ご家庭に合った器具を探してみるのもおススメです。

地震対策は、1日にしてならず!
まずは家具固定の目的と重要性を再確認して、いつ起こるかわからない地震に備えてみませんか?
今、少しでも備えておくことで、ポジティブに明日を迎えられるはずです!




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