心のどこかで 小説
心のどこかでザワザワとするものがある
あれは今から10年以上も前の事
初めて付き合った人は当時ネットの掲示板で仲良くなった人だった
僕は寮生活をしていてほぼ女子との関わりもなく、テレビも部屋になかったので娯楽という娯楽がなかったので掲示板を開いてはいろんな人にメールを送っていた
その成果もあって当時は文章を作るのが上手かったと思う
今ではできないだろう
何人かとメールをしていた中で気になった人が彼女だった
彼女とメールをするのがとても楽しくて送った後にすぐメール問い合わせをする日々だった
僕は北陸で寮生活をしていて彼女は関東に住んでいたのであったりはなかなか出来なかったのだが、夏休みに初めて会う約束をした
写真の交換はしていたけど実際はどうかわからなかったし不安もあっただろうが、当時はそんなことは何も考えておらずただ会えるのが嬉しかった
僕も実家が関東ということもあり新宿で初めて会うことになった
新宿駅東口で待ち合わせをして初めて会った時僕は恋をしていた
当時は高校生だったし女子と接することが少ないからそう思ったのかもしれないがすぐに好きになっていた
ただまだ会ったばかりだったのでご飯を食べてカラオケに行ってのんびりして夕方になった頃に今はバスタがある近くの階段で2人で座った
僕は彼女のことがとても愛おしくなっていたのでキスをしてしまった
その後に付き合おうと伝えて付き合うことになった
順番が違うよねとお互い笑っていた
その後も会えないなりにメールを毎日してお願いして手紙も書いて送ってもらったりしていた
月日が経って冬休みにも会う約束をした
夜行列車で時間をかけて帰って昼に東京に着くようにして彼女と会った
久しぶりに会った彼女は前よりも可愛くなっていてまた好きになった
僕の理想以上の人になっていたからだ
クリスマスに一緒に泊まって過ごすことが出来た
そして卒業前の2月以降は自由登校ということもあって地元に帰ることが出来たので前よりも会うことができた
恋は盲目とはこういうことかとも思っていたしずっと一緒にいるんだなと信じていた
しかしちょっとしたことで嫌になるんだなとは思いもしなかった
一緒にご飯を食べてふと彼女が笑った時に歯に海苔がついていた
この年になったらなんてことない出来事だし、むしろとってあげることも出来るのにあの頃は何故か凄く嫌悪感を感じてしまった
僕の中での彼女は完璧でアイドルのような存在になっていたのかもしてない
あの頃の自分に強く叱って反省させたい
そのことがあってすーっと気持ちが冷めてしまいあやふやな感じになり別れてしまった
その後なんであんなことで嫌いになってしまったのかと我に帰った時にはもう彼女には新しい彼氏がいた
そりゃそうだよな、付き合ってる時も告白されたって言ってたもんな
それからずっと後悔してはっきりしないまま時だけが経ってしまった
今頃何してるんだろうな?
元気にしてるかな?
今更どうなりたいとかは考えてはいないけどふと会いたくなる
ただ元気にしてれば良いなと思う
時はあっという間に過ぎていく
僕は時間が止まったまま
誰かに時間を動かしてもらわないと
最後まで読んで頂きありがとうございます😊✨ 楽しんでもらえて嬉しいです^ ^ 沢山良い記事書けるように頑張ります!