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「エン」も「ユカリ」もひきつれて

5月某日 非破壊検査会社の営業、歯科技工士、フットサルブランド社長、保育士、植木屋、ファスティングトレーナーが一堂に会した。

非破壊検査会社の営業とは私の事であるが、多種多様な職種の者は、一体何の共通点があり、何を目的に集まったのか。

実は社会体育(フィットネスインストラクターやトレーナーを目指す)系の専門学校の同級生だ。同じ年に同じ学校に入学し、クラスは違えども、サッカー部に入部した縁で卒業して27年経つが、今でも繋がっている専門学校サッカー部4期生。

6月に大阪営業所から本社へ私の異動が決まったことを報告すると、私を送り出す為にフットサルを企画してくれた。

この日の為にフットサルブランド社長がユニフォームを作成してくれ、そこには
「We are connected wherever we are!(ワテら、どこにいても繋がってるで!)」の文字が。
一つのボールが繋いでくれた縁はこれからも切らずに大事にしたい。


昔、苦手なお客さんとの電話を終えて、悩ましいと独り言をつぶやいた時、「お客さんとは一回顔を合わせておいた方がいい」と、営業所所長にアドバイスを頂いた事がある。

「エン」も「ユカリ」もなかった、電話越しに苦手と思っていた人が、顔を合わせ仕事をすると「エン」も「ユカリ」も感じ出す。

親の出身地やお酒が好きといった「エン」で仲良くなり、仕事で携わった建物に「ユカリ」を感じ、また、その方の縁で新たなお客さんに繋がった。

あの時から極力、お客さん(人)に会うようになり、営業の楽しい一面を見つける事が出来た。


転勤が近づき、長く生活していた関西から離れることを意識し出すと、人、場所、物、あらゆるものに「エン」や「ユカリ」改めてを感じる。たくさんの「エン」や「ユカリ」に気づき、それらが支え、拠り所になっている。

新しい生活は、「エン」も「ユカリ」もない土地となる。少し寂しいが、これまでの「エン」も「ユカリ」をひきつれて、未来の「エン」に期待をし、新しい「エン」と「ユカリ」を広げていきたいと思う。


因みに「エンもユカリも」の「エン」も「ユカリ」もどちらも漢字は「縁」と書くらしい(ユカリは「所縁」とも書くらしいが)。「エン」も「ユカリ」も「つながり・かかわり・めぐり合わせ・結びつき」など言葉の意味は大きく違わないが、「エン」は未来にも使え、「ユカリ」は過去にしか使えない。
 

16年勤めたジャスト大阪営業所での「縁」はとても大切な縁だ。一緒に苦楽を共にした皆とも強い「縁」ができたと思っている。大阪営業所の皆様にはそんな気持ちを込めて、私に縁も所縁もない岐阜県の「縁結び」と言う銘柄のお米を御礼として進物した。おいしく食べて貰えば幸甚だ。

発注後、ふりかけの「ゆかり」もセットにすればと深く後悔したが、過去にしか使えないものであれば、不要だと考え直した。

営業第一部 谷田 淳


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