生活の変化
私は、山口県山口市の生まれである。
山口県といえばフグや瓦そばなどが有名所としてあげられる。
城下町を歩いて歴史に触れながら落ち着けるところや、大自然の絶景や四季を目で見て楽しむ。
そんな観光名所も数多。
人が賑わう華やかさは少ないが、落ち着きのある悠々とした雰囲気が山口県の長所だと思う。
近年では新型コロナウィルスの影響もあり気軽に外出できなくなり窮屈な生活が嫌だと考える方もいるのではないだろうか。物価の上昇も会話の中では常々表れていることだろう。
会いたい人に会えない。行きたいところに行けない。
そんな状態が1日でも早く終わることを願うばかりだ。
私事ではありますが、生活の変化の中で最近の趣味について触れていこうと思う。
とある日を境に海産物が大好物なった。
魚介類が好きな私は毎年寒くなってきた頃から牡蠣やハマグリ、ホタテ、サザエの浜焼きを楽しむ。
それに続いて海釣りを始めてみた。
アジやカサゴ、イカなどを狙って、「今日は坊主では帰りたくない」と願って。
魚釣りは難しいものである。天候や潮の満ち引き、釣りを行う時間帯。
それらを考量しベストな状況を狙う必要がある。
冷たい海風に吹かれ、どんな魚が釣れるのだろうか、どんな引きを楽しませてくれるのか。
想像し待つ時間さえも釣りの醍醐味。
いざ餌に喰いつきブルブルっとする瞬間は非常に楽しいものがある。
他にもバイクが好きで乗ることもある。
エンジンをかけた瞬間から来る高揚感やガソリンの匂い、マフラーの音。
小さな車体に秘められた獰猛なパワー。
ツーリングやワインディングを景色とともに楽しませてくれる。
すれ違うライダーに手を振って安全祈願の挨拶をする。車では考えられない体験である。
何度も通ったことのある道も不思議と退屈ではない。
当然、安全には気を使って楽しんでいきたい。迷惑なライダーだなんてことには絶対無い様に。
最後に、私は2022年4月に新しい家族を迎え父になった。
これまでの生活に息子が加わりより華やかなものに。
最近ではつかまり立ちをはじめ引き戸を開け閉め、ハイハイをするようになり物を散らかして逃げていくそんな日々に成長を感じる。
「初めてしゃべる言葉は何かな?」
妻と私で別れる意見。
「ママでしょ?」
「いいや、パパだね」
もしかしたら、意外な言葉かも。
その瞬間を今は楽しみに待っている。
家に帰ったら笑顔で近くに寄ってくる様や必死になって後をついてくる様。
その無邪気な姿には愛しさを感じる。
楽しいことも辛いこともこれからたくさん経験していく息子には、無限の可能性をもっていることだろう。
ダメなことは十分に叱り、良いことは十二分に褒めてあげる。そんな父親に私はなりたい。
まずは立派な頼りのある父親を目指して私も精進していく必要がある。
私自身も日々勉強を怠らないように。
ずっと張り付きな妻への負担も軽くなるような言動にも心掛けたいものである。
今日もどんな表情をして帰りを待ってくれているのかな、なんて思いながら玄関を開ける。
山口営業所 試験検査部
勝谷 克彦