ジャストが取り組む構造設計業務|JUST WORKS-ジャストのお仕事紹介-第1回
こんにちは!
イノベーション・マーケティング部の楠(くすのき)です。
今回からいよいよジャストのお仕事紹介をスタートいたします!
なぜこの記事を始めたのかは第0回としてまとめていますので、こちらもぜひご覧ください。
私が在籍しているイノベーション・マーケティング部は本社ビルの3階にあり、同じフロアには設計部の皆さんもいらっしゃいます。
ある日その設計部部長の中村さんから「設計部って何やっているか知ってる?」と声を掛けられました。
実はお隣ではあるのですが一緒に業務をすることはなく…部署の名前から考えると何か設計してるんだな~位の認識しかありませんでした。
楠「調査した建物の図面を書く…とかですか?」
中村「やっぱり知らなかったね。そしたら松下さんに色々聞いてみて。」
私が知らないことを見抜いていた中村さん、また私がジャストのお仕事紹介を始めたということを聞き、わざわざ声をかけ部員の松下さんに話を聞く機会をくれました。(ありがとうございます!)
ということで、今回はジャストの設計部の業務とそこで活躍をしている松下さんに詳しくお話を聞いてきました!
今回のインタビュー回答者:設計部 松下さん
楠:早速ですが、設計部がやっている業務について教えてください。
松下:設計部では耐震診断・補強設計等色々業務がある中で、構造設計と構造の現場監理も行っています。
構造設計とは?
松下:構造設計は、建築設計の一部で、
意匠設計は建築のデザインや間取り等
構造設計は安全性を確保できるよう梁や柱などの配置・断面等
設備設計は空調、音響、上下水など環境面等
をそれぞれ設計していきます。
楠:設計にも種類があるんですね。構造設計は具体的にどんなことをするんですか?
松下:まずは意匠設計に基づいて、鉄筋コンクリート造・鉄骨造等、建物全体の構造種別を決定します。
構造種別が決まったら空間を構成する柱や梁・壁等の部材配置や断面の設計を行います。
具体的には、建物にかかる重量を考慮し、地震や風などの外力に対して、建物が安全であることを計算により確認します。
計算には、Excelシートによる手計算・一貫計算ソフト・その他応力解析ソフト等を利用しており、部材に生じる力に対して部材の大きさや配筋等を決定します。
最後に、計算結果を構造計算書にまとめ、構造図を作成します。
楠:デザイン等の意匠視点の設計ではなく、安全上問題がないかの視点での設計になるんですね。ジャストらしい設計業務ですね。
構造の現場監理について
松下:構造の現場監理は、構造設計した建物がきちんと図面の通り施工されているか、実際に現場に行って設計者として構造的な視点で確認を行う業務になります。
楠:隣なので予定表が見えるのですが「○○へ外出」となっている時は現場監理のお仕事に行っているのですか?
松下:はい、工事が始まると現場監理での外出が増えますね。
実際に現場に行くと、鉄筋と型枠のかぶり厚不足・不適切な鉄筋位置等、現場でないと確認できないこともあります。
松下:コンクリートの検査立会も現場で行います。
工場で用意してきたコンクリートを現場で確認し、そこで不備があれば工場に戻って作り直しになることもあり、その場での確認・判断がとても重要になります。コンクリート打設日に現場に行けない場合は、メールなどで速報値の連絡を受け、間接的に確認します。
楠:ありがとうございます。
設計部が関わる構造設計・現場監理についてよく分かりました。
設計部での働き方について
楠:せっかくなので松下さんのことも教えてください。
もともと大学で構造系の研究室にいたとの事ですが、学生時代構造系に興味をもった理由はなんですか?
構造系より意匠系の方が人気がありそうだなと思ったのですが。
松下:元々建物を見るのが好きだったので、建築学科に進みました。
ただ地震に対する不安感を持つことが多く、地震災害時の建物の安全性について特に関心がありました。また知り合いに構造設計をしている人もいたので、構造系への興味が高く就職でも構造系で活動していました。
楠:設計部に入って、どんな風に業務を覚えていったんですか?
これまでに聞いた印象だと、計算書の作成・現場での動き方いずれも覚えるのが大変だなと思いました。
松下:経験が浅くても「まずはやってみよう!」という流れで1から10まで経験させてもらいました。
初めて現場監理に行ったときも、先輩の都合がどうしても合わず一人で行くことになってしまって…。
ジャストではあまり事例のない木造の既存の現場だったということもあるのですが、その場で「これはどうなんですか?」と聞かれても自分一人では判断できず電話で確認をして…とかなり大変な初現場でした。
ですが、その後の現場では、前に教えてもらったことを思い出したり、あの時はこうだったからこうすればいいのか!と気づくことが増えました。
現場が繋がっていて、その経験を積み重ねることで成長していけるお仕事なんだと感じるようになりました。
楠:一つの作業や現場が終わったら終わりではなく、どんどん経験・知見が積み重ねられる環境ということですね。
今後目指している業務や資格はありますか?
松下:ちょうど1年に1回ある構造設計一級建築士の合格を目指しています。
出題範囲が広く、自分がやったことのない内容もあるので、かなり大変です。
ですが構造設計一級建築士を取得すると大きな構造物の対応ができたり、業務の範囲を広げることができます。
楠:そうすると大きな構造物に挑戦したいということですか?
松下:大きなものに挑戦したいというよりは、対応力を向上し、要望に対して今以上にしっかりと応えられるようになりたいと考えています。
構造設計は社会的な意義も大きいので、積み重ねた経験からしっかりと社会へ貢献したいと思っています。
試験は大変ですが、設計部には既に構造設計一級建築士をとっている先輩やいつでも相談できる環境もあるので。
楠:設計部では、建築士の受験サポート等もされていましたよね。
松下:一級建築士試験サポートprojectが社内で立ち上がっており、設計部も参加しています。
そういったサポート・フォローをする体制が整っており、安心して試験に臨めます。
楠:ではホームページの資格取得者の人数更新できるのを楽しみにしています、松下さんありがとうございました。
以上、設計部の業務と設計部で活躍しているメンバーについて紹介いたしました。
構造設計については、ここには書いていませんが、実際の現場でどんなことをしているのか、それがどんなものなのかもしっかりと教えていただきました。
よく大量の印刷と製本をしていたのはこれだったのか…と隣で眺めるだけだった設計部のことをしっかりと知ることができました。
そして先日参加した展示会にて、まだ建設業界について勉強中という来場者の方に「建設系の調査だと、現場で図面と合っているとかを調べるんですか?」と質問され(これはインタビューでやったところだ…💡)と嬉々として「それは現場監理と言ってですね…」と松下さんに教えていただいた内容をしっかりご案内することができました!
機会をご用意いただいた中村さん、設計部と構造設計・現場監理について丁寧に教えてくれた松下さん、ありがとうございました!