名字について
※本コラムは、2020/2/1に株式会社ジャストのコーポレートサイトへ投稿されたコラムの再掲となります。
「珍しいお名前ですね」
思いつく限り人生で一番多く言われた言葉は、おそらくこれだ。
自分で選んだわけではないが、「金替」というものすごく珍しい名字のもとに生まれた。
(因みに、読み方は「カネガエ」ではなく「カネガイ」です。)
調べてみると全国で100人以下である珍名との付き合いも、いろいろあったが、今では仲良くやって愛着もある。しかし、子どもの頃はこの名字が嫌いだった。
なぜなら、小学校や学年が上がるとき、新しい担任の先生がやってきて、
先生「じゃあ、出席をとりますね」
先生は名簿を開いて、あいうえお順に一人ずつ名前を呼んでいく。そして私の番になると
先生「‥‥えっと‥‥ごめんね、お名前なんて読むのかな?」
先生「きんかえさん?きんがえさん?」
私「かねがいです・・・」
私はこの瞬間が、心の底から嫌だった。
誰も気にしていなかったとは思うが、教室の視線を一身に浴びている気がして、この瞬間がとても憂鬱だった。
先生という生き物は、予習復習を奨励するくせに、子どもたちの名前は予習してこないのである。
もっとスムーズに名前を呼んでくれれば、いらぬ恥ずかしさを感じなくて済むのになぁと、生意気にも思ったことをよく覚えている。
当時は、名字のせいで、いろんな不利益を被っている気がしていた。
しかし、今となっては全く気にならない。
むしろ、珍しい名字のおかげで初対面の方々の印象に残りやすく、話のネタにもなっていい武器になっていると感じている。
仕事では有利かなぁとも感じる時もある。
最近よく言われるのは、「昔は両替屋でしょうね」・・・多分違います(笑) ただし、先祖には申し訳ないが、両替できる程のお金の持ち合わせはない(笑)
「ジャストの金替」唯一無二の武器を持つ私は、今後もこの名字をどんどん客先に売り込んでいければと・・・間違えました。ジャストの技術と一緒にお客様や日本のために役にたてればいいなと考える。
土木部
金替俊明