強みを活かす
※本コラムは、2022/6/3に株式会社ジャストのコーポレートサイトへ投稿されたコラムの再掲となります。
「宿題やった?ちゃんと見せて、、、(怒)」
宿題を頻繁に忘れる小学生の長男とのよくあるコミュニケーション。
連絡帳への書き方が忘れる1つの要因だ。連絡帳を見ると「か④・け③」のようによくわからない記号で書かれている・・・。先生から宿題を見てあげてくださいと言われるが、チェックが出来ないので悶々とした・・・。
「どうして連絡帳にちゃんと書いてこないの?明日は書いてきてね(怒)」
こんなやりとりでお互い嫌な気持ちになる日々が続いた。
ジャストで受けたアンガーマネジメント研修によると、(怒)の原因は”相手に対してこうして欲しい期待と実態のギャップ”と習ったが、宿題はちゃんとやるべきだと思う私と、連絡帳に写さずやる気を感じないことのギャップが(怒)の原因なのだろう。
とあるきっかけから医師に検査してもらった時に長男はADHD(「不注意」と「多動・衝動性」を主な特徴とする発達障害)の傾向が強く、短期記憶(短い時間保持される記憶)力が他の子と比べて非常に弱いことが発覚した。子供の3%~7%もいるようだ。短期記憶が弱い子は黒板の文字を見て書き写すのが極端に苦手らしい。長男に聞くと、黒板に書かれた宿題を写す作業はとても大変で、何度も黒板を見ながら何とかキーワードだけ、連絡帳に書き写して乗り切ろうと努力をしていたようだ。それが分かった時に凄く反省した・・・苦手なことを頑張っていたのに、自分の期待ばかり押し付けてやる気を奪っていたのでは・・・
会社においても同じではないか。
ジャストには、専門知識が豊富な人、資格試験が得意な人、説明が上手な人、文章が得意な人、報告書のチェックが得意な人、現場の動きが良い人、新人教育がうまい人、野帳が綺麗な人、お客様から好かれる人、プログラミングが出来る人、電話対応が凄い人、いるだけで和やかな雰囲気をつくってくれる人、ゴミ出しなど人の嫌がることを率先して出来る人など・・・沢山の強みを持った人がいる。一方で、それが“極端に苦手“な人もいる。ちなみに私は字が下手なので、大切なお手紙や宛名を書くときは代筆をお願いする・・・
人には弱みがあるからこそ、人の強みが活きる。それが社会なのではないか。
ジャストはお互いの強みを理解し、相互に活かし合える関係を創っていける会社でありたい。
さて、長男は半年前くらいからプログラミング(ゲームづくり)を始め、ネコがビームを発射してコウモリを倒すシューティングゲームを作って私の誕生日にプレゼントしてくれた。これは強みだなと感心しつつ、将来、役に立つよう伸ばしてあげたいと思う親心。一方でわかっていても「宿題やったの?」はついつい言ってしまう。これは私の弱みなのか・・・
皆さんの強みは何ですか?
代表取締役社長
角田 賢明