ニコニコメドレー10選+α 2022

あらゆるものが喪われ絶望に打ちひしがれた2022年でもこういうところは平常運転でありたい。底を見る前に前を見ねば孤独は払えない。

【打ち込み】駆け抜けるアニソンメドレーⅧ

入れないわけにはいかない駆けアニ最新作。
普段よりかなりフリーダムになってくれたのは個人的に嬉しい。理由としては駆け抜けに入れにくそうなアニソンでもこうした構成をすることで入れやすくなるから、ということが挙げられる。
以前はほとんど知っている曲ばかりだったのに今回は8割くらいしか知らず、老いを実感する。
しかしⅦ以降以前と比べて再生数が少ないのが悲しい。単純にスパンが長くなった影響だろうか。

好きな曲を打ち込んで繋いでメドレーにした 2022年秋

知らない間に「タイツ着てるビブリボンのコスプレみたいなの」(動画内のコメントで右下のフロクロを例えた一言)があまりにも大きくなってニコメドに帰ってきたが軽快なサウンドは健在。以前から特有の中毒性があるサウンド・構成だなと思っている。原曲もノリやすいものが多めかなと。
またTLに帰ってきてくれ、サイコロの旅してくれ、togetterにまとめてくれ。

【メドレー合作】駆け抜けるメドレーコラボレーション 10th Anniversary クラブ

4つあるうちどれでもいいと言えばいいのだけれど、折角だし参加したクラブで。最後から2番目(3作連続3回目のポジション)を務めさせて頂いた。しかしラストパートを担当したFullKen氏曰く「実質トリみたいなものです」とこと。
別にどっちでもオイシイからいいよ。

今回も例に漏れず打ち込みができる人物の肩を借りて構成を組んだ。その共作相手とは巷を賑わした『おとわっか』の元メドレー『おとめっど』を制作したりゅん氏である。自己満足の構成に付き合ってもらった彼には改めて感謝を。お陰でリアルでおとわっか語録を聞いてしまったときに不思議な気分になったのはここだけの話である。
共作名義の「うさぎもふもふ協会」に特に意味はないのだが、僕は巨人ファンだから兎に縁があると言えばある。そういえば今年は兎年だね。

【15周年記念】組曲『似コ■似コ√動画』

アイディア賞の一発ネタのようにも見えるが、単にそれだけではない。多くの選曲範囲と構成力があるからこそできる芸当だと思う。発想だけでなくそれを実行する胆力と下地があってこそだろう。
普段は基本的に好みの楽曲で選出を決めているが、これはかような賞賛の意味合いも含めて入れた。あと毎年言ってるがこの人の守備範囲はニコメド随一。

駆け合作FINAL 8:51:22 pmパート単品

駆け抜けからもう一つ。3年前の駆け合作FINALの遅刻作であり厳密には今年の作品とは言えないのだが。
やはりやごい氏の駆け抜けは洗練っぷりが段違いである。また何より注目したいのは原曲キーに拘っているということである。一度でもニコメドを構成したことがあるユーザーならわかると思うが非常にハードルが高い行為だ。
加えて『best day, best way』→『Imaginary affair』の繋ぎが上記の「駆け抜けるメドレーコラボレーション 10th Anniversary クラブ」の自パートと被ってしまったのは申し訳なかった。

【ゲームアレンジメドレー】クエストクリア!! ~ 大集合!ワクワク超オールスター無双アーカイブス大全DXリミックス in Japan 夏の陣SP ~【メドレー単品】

合作。今回の動画の中では最長。
何気に豪華な界隈のメンバーが集まっているだけあって総合的な質がとても高く、網羅している範囲のバランスも良い。
また動画もbiim式の意匠を凝らしたテレビ画面のイメージやキャラが増えていくドット絵など細部に拘りが光り、飽きさせない構成となっている。
そして相変わらず26K氏のバイタリティは凄い。2023年は抱え込みすぎないようにするとのことだが、力が有り余っていそうですらある。

【ニコニコメドレー】ぐっどらっくみきょく【アカペラ】

Med-1グランプリから。まず何より称えるべきなのは、Med-1グランプリという未知のニコメド投稿促進企画に未知のスタイルのメドレーを持ち込んだことだろう。
そして結果は3位。動画の冒頭文に「ニコニコメドレーの可能性はある。」と書かれているがまさしくそれを証明した形となったことだろう。そうした唯一無二の勇気を称えて選出したという意味合いも大きいが、普通に歌声や構成も好きであるということも記しておく。

ここすき一選
3:51~
たった1つの想い→stone cold × 朝が来る

ニコニコメドレー「完」

再びMed-1グランプリから。基礎的ななクオリティの高さも勿論だが、コンセプトとなっている着眼点の「してやられた感」が反響を呼んだのか、同企画では2位という高順位につけた。
しかし僕がこれを入れた理由は「ニコメドのエンディングっぽい構成が好きだから」という至極単純明快な理由だ。話を聞くところによると投稿者のFullKen氏は『ニコニコ∞アセンブル』に象徴されるようにあまり自分で構成を考えることをしないらしいのだが、とてもそうは思えない演出力である。

君と旅する4分9秒

みたびMed-1グランプリから。そして栄えあるMed-1グランプリ優勝作品。
優勝した理由は聴いての通り「クオリティの暴力」にあると思う。一人だけ音の厚さや幅が違うのが素人の僕にもわかるレベルである。
そして起承転結もしっかりとしておりいい意味で手堅い。
投稿者が界隈の人間ではないと思って調べたらMILLION LIVE×LIFE×LINE!!!(sm34699347)のメドレー制作者であることを知り腑に落ちた。こちらも是非見て頂きたい。

あなたの心を揺らします。

なんとMed-1グランプリから4つ目。ここまで同イベントの3,2,1位と紹介してきたが、この作品は上位に位置していたわけではない。しかし個人的に2022年はこの作品をニコメドのMVPとしたい。

人は感動するものに心を惹かれるものだ。「感動」というと一般的には感極まって涙を流したりする情景が思い浮かぶだろうが、ここで言う感動とはそうではない。文字通り「感情が動かされる」ことだ。それを最大限発揮し人間を人間たらしめる力がこのメドレーにはあったということである。
具体的に言ってしまうとネタバレになってしまうので避けるが、恐怖という「感動」が苦手な方は視聴を控えることを勧める。かような人を選ぶ作品ではあるが、世界観の構築という点でこの作品より右に出たメドレーはなかった。
いいねコメントのリンクは辿ってはいけない。

「王道進行でアニソンゲーソン電波ソングメドレー」

ニコニコに投稿されていないこともあり今回の10選には含めないが、是非聴いてほしいというもの。柏森進氏といえば電波曲で名高いMOSAIC.WAVで長きに渡りコンポーザーを担当しており、『片道きゃっちぼーる』や『最強○×計画』などニコメド、ひいてはニコニコに縁がある楽曲も制作している。電波曲と言っても単にキャピキャピした感じというだけでなく、先述したような「感動」をもたらす、所謂エモーショナルな歌詞やメロディはまごうことなき唯一無二のものだ。
そして何より特筆すべきなのは彼がニコメドの視聴者であるということ。
2017年には僕も参加した『駆け抜けるメドレーコラボレーションⅣ』について触れたツイートをしており、これほどの方が界隈の制作物を聴いているという事実には驚いた。
肝心の当作といえば概ねタイトル通りであり、王道進行の著名なアニメソングを堅実に繋いだ構成となっている。「プロの作曲家が作るメドレー」というものを是非聴いてほしい。そしてMOSAIC.WAVの楽曲を聴いてもらえれば幸甚である。

以上10作品+αを紹介した。
2022年も昨年に引き続きあまり聴けたとは言い難く10作選べるか不安であったが、Med-1グランプリのお陰で無事に選出ができた。
近年はおとめっどのような例外を除き大きくハネるメドレーが出てきていないが、音MAD合作の副産物でしかなかった単品メドレーに大いに注目する価値ができたり、先述したMed-1グランプリのようなイベントのお陰でブラッシュアップは図れていると思う。
2023年も再生数に左右されない、あくまで自分の好みの範疇にあるニコニコメドレーに出会えることを祈っている。


蛇足


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