上手く生きられないなりに生き急ぎたい
昼ご飯を食べてからスマホの機種変更をした。
昔はショップで手続きして、数時間後に取りに行くスタイルが主流だったのを思い出した。
九州にある私の実家は台風による小さな被害があったらしいが、幸いなことに誰も怪我が無かったそうだ。
関東では雨雲が今日も空を流れている。
雨粒が時折道路を濡らし、風が窓を強く叩く。
体調や気分や天気は日々の暮らしに変化を与えているはずなのに、私にとっては毎日同じようなリズムで過ぎている。
良く言えば「安定」、悪く言えば「平凡」な日常だ。
HSPな私はそういう日常でも穏やかに過ごせる。
急激な変化は混乱やダメージになるからだ。
しかし、その反面でHSSな私は「つまらない」とすら思ってしまう。
過去にアパレルの販売員をしていた頃は女性スタッフだけの職場だったが、現在の職場にはライフステージが様々な人が集まっている。
小さなお子さんのいる主婦、高校生くらいのお子さんがいる男性、婚約中の若手男性、恋愛なんて興味無い大学生の女の子…などなど。
人の数だけ人生があると思うと、私の人生もなかなかに数奇なものなのかもしれないね。
大人2人だけの結婚生活には、意識して行動しないと特にイベントごとも何も発生しない。
以前も少し述べた気がするが、互いの誕生日・クリスマス・お正月くらいしか「非日常」は来ない。
些細なイベントやお出掛けはあれど、なんというか、冠婚葬祭以外の人生におけるビッグイベント的なものは子どものいる家庭と比べると私たち夫婦は圧倒的に少ないのだ。
結婚して生活が大きく変わったのは最初の1年だけではないだろうか。
もう8年?くらいになると毎日の日々の繰り返しにやや物足りなさを感じる。
アルバイトの仕事もそれなりにやる気はある。
趣味だってもっと極めたいし、勉強したいこともある。まだまだ人生を謳歌していきたい。
それなのに、哀しいかな。身体はいつまでも昔のようには動かない。
時代の波の速さに戸惑うことも増えた。
(新しいスマホで長文打てるくらいはまだまだ対応出来るけれども…)
この歳になって、周りから怒られることも叱られることも少なくなってきた。
不惑と言われる節目をそろそろ迎えるのに「今後、私はどうやって生きていけばいいのだろう」と惑ってばかりだ。
勉強して良い大学に入れば将来困らない、なんて神話は現代の日本には通じない。
今からいくら頑張っても私の学歴は変わらない。
過去は変えられない。
私だけではなく親もいつまでも元気ではない。
いつかは順に空に還ってしまう。
将来的に自分で残りの自分の人生を切り開かねばならない。
生き方を教わってない自分に不安だ。
社会のせいにすれば楽になれるのかもしれないが、憤りや不安の矛先は自分に向かう。
これまでに嬉しい誤算も少しはあったが、なかなか計画通りに人生は進まなかったから尚更未来に期待や夢は抱けない。
嗚呼、考えれば考えるほど、このままで良いわけがないという想いに駆られる。
人生の残された時間を意識すればするほど、気持ちばかりが焦る。
私の手持ちのカードは何だ?
どうやって、何に勝負を仕掛けるのか?
そして私の死後に何が残る?
雨足の遠退いた曇天の空を歩いて図書館に行った。
徒歩圏内に図書館があるなんて素敵な場所ね。
そこで自己啓発本を何冊か借りる予定だったが、パラパラとページを開いて本を本棚に戻した。
著者の言葉を少しだけ垣間見て、お腹いっぱいになってしまった。
自分の浅はかさや愚かさを実感したからだ。
そして著者の言葉を通して私自身が私に対して「しっかりしろよ!」という思いに至った。
私は自分を鼓舞するのは親や夫や友人ではなく、自分自身だと思っている。
私が悶々としながらも見えない不安や焦りと奮闘しているのは、他の誰も巻き込むことのない私の中だけの問題、所謂「自分との戦い」だからだ。
そこに第三者からの「頑張って〰️😀」という応援は要らない。甘えてしまうから。
自分だけが自分に挑める。
この退屈な日常生活を壊して、より良く生きていきたい。それがこんなに難しいことだなんてね。
9/1がもうすぐ終わる。
過去に色々な自己啓発本を読んできて、それらに書いてあったことを全て実行しようとは思わないけれど、今日チラっと目にした「詩や歌詞を覚える」は実践したいなぁと思った。
私が歌詞を見ないでもある程度歌える曲はどれも私が中高生の頃の曲ばかり。
個人的にはJ−POPの全盛期だと思っている。そんな時代の曲ばかりだ。
最近の曲は「とりあえず耳にしたことはある」とか、「サビだけ分かる」とかはあるけれど、歌詞を丸々暗記できるほど聴き込んではいないし。
やはり2024年という今をただ惰性で過ごしているよね、と思う。勿体無いよね。
蝉は地面の中で何年も何年も孤独に過ごして、やっと地上でパートナーを見つけようと姿を変えるのに、たった数日しか生きられないのよ。
私だってその数日のためにガラリと変わって全身で精一杯生きてみたいわ。