ムーミングッズイラスト 出典紹介②
更新が遅くなり申し訳ありません!!
いやぁ、どんな記事にしようか、ずっと考えていたものですから…。
「この画像はムーミン・コミックスの○○という話をもとにしています。以上」という説明だけなら、何も面白くないし、意味もありません。
読者に楽しんでもらうこと、ムーミンの魅力を知ってもらうことが、一番の目的ですので。
それにしても面白い記事を書くのって大変ですね…プロのライターの方々は本当にすごい。
前置きはこの辺りで終わりにして、本題に入りましょう!
※パート①はこちら↓
「このムーミングッズのイラストの出典は?」
カップの表面に、3つのコマが描かれています。①~③にかけて、物語が進みます。
すり潰した果物が、樽の中に注ぎ込まれていきます。ムーミン一家が作っているのは、リンゴ酒です。
原作紹介〜乙女たちの交流とママたちの確執
これらのシーンは、ムーミン・コミックスの一編「ふしぎなごっこ遊び」((英)Moomin Mamma’s Maid)の一場面を切り取ったものです。
ムーミンパパの台詞の通り、ミーサが登場します。(Misabelとは、ミーサの英語名です)
とある理由により、小さなミーサをメイドとして雇ったムーミンママ。
ムーミン一家はミーサを歓迎しますが、当のミーサはニコリともしません。
いつも何かに怯え、何も悪さをしていないのに警察を恐れ、警戒心をむき出しにしています。おまけに、連れの犬「インク((英)Pimple)」は、なぜか常に顔を隠しています。
底抜けに能天気なムーミン一家に振り回されるミーサ。さらに、ムーミンママの周囲を嗅ぎ回る探偵が現れ、「やっぱり自分は追われている!」と思い込みます。
そんなミーサを元気づけようと、ムーミン一家はリンゴ酒をつくることに。それが、冒頭の3コマというわけです。
ミーサと言えば、「ムーミン谷の夏まつり」に登場するミーサが有名かもしれませんが、そちらとは別人です(「ミーサ」というのは個人名ではなく種族名です。ムーミントロールやヘムルと同じですね)。
ただし、悲観的で自信がない性格は共通しています。コミックスのミーサの方が、警戒心の強い性格と言えるかもしれません。
周囲に不信感を抱き、どこか生きづらそうなミーサ。そんな彼女に共感する読者も多いのではないでしょうか?
「夏まつり」のミーサは、劇場との出会いをきっかけに自信を身につけていきました。では、コミックスのミーサは…?
コミックスのミーサにとって重要な存在となるのが、スノークのおじょうさん(女の子)です。
「夏まつり」でも、おじょうさんがミーサを気に掛け、声を掛ける場面がありますが、コミックスではより深い関わりを見せてくれます。
自信のないミーサを励まし、彼女の背中を押すおじょうさんがステキです。
また、ムーミン一家のお隣さんとして有名なフィリフヨンカも、このお話でコミックスデビューを果たします。
アニメ「楽しいムーミン一家」で、教育ママの「フィヨンカ夫人」として登場するキャラクターですね。
アニメ同様、原作のフィリフヨンカも、この後頻繁に物語に登場します。
同じ「ママ」でも対照的な性格のムーミンママは、神経質で口煩いフィリフヨンカが絡むと、アグレッシブになることも!
おっとりとしたムーミンママしか知らないという方は、是非コミックも読んでみてください。ムーミンママの意外な一面が見られますよ!
「ふしぎなごっこ遊び」は、筑摩書房出版のムーミン・コミックスシリーズの第12巻「ふしぎなごっこ遊び」に収録されています。
また、同じく筑摩書房出版「ムーミン・コミックス セレクション1」にも収録されています。
英語版なら電子でも読めます。
おわりに
久しぶりの元ネタ紹介でしたが、楽しんでいただけたでしょうか?
こんな感じで、これからもムーミングッズのイラストの出典場面を紹介していきたいと思っています。
「このグッズのイラストは、どこから引用されているのだろう?」と気になるものがありましたら、是非フォームに投稿してください↓
それでは、次の記事でまたお会いしましょう!