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砂漠で見たのは、もう一つの世界線〜音楽座ミュージカル『SUNDAY』


再再演の作品。
何度も見た作品なのに、毎回号泣。
最初に見た時は、原作で感じた『自分が見えてるものがやっぱり全て』で、ロドニーの裏切りは本当だったのかどうかも読み取れず(笑)
量子論や、相対性理論やらを考えて臨んだ再演は、『自己統合』の世界なんだ。ん、まだあの列車の貴婦人がよくわからないかも。

今回、アガサの生涯も知り、パンフのシェークスピアの歌で心を通い合わすあの2人のやりとりとか、『見えてなかったぁ』部分が更に見えた気がする。
自己統合。
自分が知っている自分(光)と、知らなかった自分(影)を合わせて自分を再構築することかな。
とはいえ、『みにくいアヒルの子』じゃ無いけど、普通は自分に足りないピースを探してしまうことが多いのだけど(『チーズはどこいった』)、ジョーンは自分は完璧だと思っていたのに実は違う独りよがりの人間だったことに気がつき、一度はそれまでの自分を全否定し、自分を変えようとする。
ただ、そのこと自体が、『自己満足』
『たった1人でひふみ』状態。
そうあの貴婦人が指摘していた。
ジョーンは、自分の影を受け入れて生きていくことを選んだ。表面上は何も変わらないように見えるけど、この先、彼女の「タイムライン」は変わったと思う。たった1°進む方向がずれても全く違う世界にたどり着く。

レスリーやブランチもそれなりに葛藤して生きていただろう。でも、その都度自分を見つめて道を選んだ人達。
ロドニーはそのレスリーの強さが羨ましくもあり、惹かれたんだろうと思った。
そして、ギルビー先生!
あなたは、人の本質を見抜く素晴らしい校長先生です!

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