わらび座『ジャングル大帝レオ』観てきた。
5/3〜5日3公演わらび劇場に観に行ってきました。
⭐️出演
レオ 三重野葵
レオの子供時代 久保田美宥
ラーガ(レオの母)他 丸山有子
ライヤ(レオの妻)他 佐藤千明
マンディ(マンドリル)他 瀧田和彦
ペッパー(ジャッカル)他 赤石 美友
セサミ(ペッパーの妹)他 神谷あすみ
ルネ(レオの子)他 冨樫美羽
ケン一 小山雄大
ヒゲオヤジ 平野進一
ハム・エッグ 森下彰夫
ピ-チ(フラミンゴ)他 松本莉奈(研究生)
ミルキ-(シマウマ)他 / 杉目あかり(研究生)
⭐️スタッフ
原作:手塚治虫
脚本:高橋知伽江
演出:栗城 宏
作曲:八幡 茂
振付:新海絵理子
美術:土屋茂昭
衣裳:武田園子
照明:三重野美由紀
音響:福地達朗
小道具:平野 忍
ヘアメイク:馮 啓孝
舞台監督:仁しづか
影絵協力:劇団かかし座
企画協力:手塚プロダクション
企画制作:わらび座
⭐️ストーリー(HPより)
アフリカでとらえられた白いライオンの子レオは、輸送中の船から嵐の海へ投げ出される。幸い、獣医で探検家のヒゲオヤジとその甥ケン一に救われたが、レオは「仲間を守るためにジャングルに帰れ」という母の言葉を忘れなかった。その頃、ムーン・ライト・ストーンを探すアフリカ探検の依頼がヒゲオヤジに入る。それは地球のエネルギー危機を救う幻の石。ヒゲオヤジはこの旅にレオを連れてゆき、アフリカに帰すと決断する。ところが、アフリカ到着直後、この石で大儲けをたくらむ狩猟家ハム・エッグに襲われ、探検は失敗する。ケン一は別れの悲しみをこらえ、レオをジャングルに帰す。そして3年後、大人になったレオは、ふたたびアフリカに来たケン一たちと再会し、今度こそムーン・ライト・ストーンを見つけるため、前人未到の山に挑むことになる。険しい岩場、氷河、雪崩、オオカミが彼らの行く手をはばむ。そして彼らをひそかに追うハム・エッグの悪だくみで…。
⭐️ドキドキしながら観に行った
メッセージ性がさすが手塚治虫ワールド、大きい!
傲慢な人間。地球は人間のものだけではないのに我が物顔(今は更に人間の一部かな)で、地球を支配している。環境問題、戦争など今の時代を遥か昔に手塚治虫さんは見通している。
勇気は強いことじゃなくて、自分の弱さを受け入れて助けを求められる事・・・なんて素敵なメッセージだろう。
自分の私利私欲に溺れず広い視点で真実を見る事。大切な想いや夢は引き継がれていく事。
上演が発表された時は『ライオンキングとどのように違いが出るか』と思ったけれど、メッセージのスケールはこっちだな。
ずっと涙が止まらなかった。
脚本がいいのだろうけど、演出も素晴らしい。
1幕で影絵が出てくるのだけれど、『ライオンキングも影絵あったなぁ』と思うなかれ(笑)
あちらはパペットの影絵だが、わらび座は手での影絵。これが素晴らしいのよ。
2幕頭は、ライオンキング同様サバンナのダンスだけれど、こちらはアフリカンダンスと民舞の虎舞のコラボ。これが全く違和感なくサバンナなんだわ〜。
そりゃ舞台のスケール感はBWには敵わない部分もあるけど、間違いなく『手塚治虫ワールド』
擬人化された動物達は説明がちょっといるけど、ジャッカル、マンドリル、しまうま、セキセイインコ、あとキリンかな。
レオの子供時代がめちゃくちゃ可愛くて、その3年後のレオがかっこいい、そして子供時代を彷彿させる無邪気さ。獣が乗り移ったかのような動きの大人レオは見どころ。
人間側の、ヒゲオヤジは漫画のイメージそのものだし、ハム・エッグは嫌な奴代表だけど、ちょっとコミカル。憎みきれないかも。
2幕のレオの子のルネ、母を守って人間を威嚇する姿は、正しく子ライオンだったし、ラストの号泣は、人なんだけど子ライオンの叫びに聞こえてこちらも号泣。
1幕の九官鳥も好きでした。
今回の作品、今までのわらび座作品の中ではダンスシーンが多いように感じた。若い子達が踊れる集団になってきたかなぁ。
1番かっこよく踊るのは実はハム・エッグ役の森下さんだったりする。
ダンスの得意なミュージカルカンパニーならまだまだダンス要素入れられる場所もあるかなと思うが、鹿舞入れられるのはわらび座だけだよね。和太鼓の音が響くサバンナいいよ。
セットがわらび座作品の中では大きいので、このままでは地方は難しいと思うけど、なんとかして多くの人に見て欲しい作品。
可能なら同日マチソアで、ライオンキングと合わせて見てみたい気もする。
カーテンコールは写真撮影OK🙆♀️
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