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カシーム深掘り?

今アラジン演じてる一和洋輔さんの芝居が私好みの様。1幕の『自慢の息子』の前、ジャスミンに求婚しに来た王子に『殺す価値もない』『親がいたら泣くな』と自分を否定され、その後の街の人達とも繋がれない、その時の怒りと悲しみを一瞬に表現し歌い出す。絶望感もまじった今の生活から抜け出すと『決めたよ、僕は変わる』ちゃんと繋がるんだ。ここをはっきり伝えてきたのは一和さんがはじめてかなぁ。

っと、アラジンを芝居として見たら、『じゃぁ、私の好きなカシームはどうなんだ?』と思った。2幕頭でアラジンが王子になってジャスミンにアタックするが上手くいかない時にアラジンに『根本的に間違ってないか?』と言ったことをアラジンが受け止めず『自分1人でやる!』 『俺たちは必要ないんだとよ』で決別する。ここが一番印象が強い。ずっと仲間でいたのに、自分は仲間に必要とされていると思っていたのに否定。カシームってほんとは強がりで寂しがり、自分の居場所は仲間の所。決して兄貴分ってだけじゃない。アラジンと分かれて街に戻った時に元気がない。『俺は俺を必要としている所にいる』というカシームに対してバブカックが『じゃなんでここにいるのさ!』という。そうか、バブカックは本当のカシームをよく知ってるわ。食べ物のことだけかんがえてるんじゃなかったんだね。そういえば、一番で「ストリートダンス」する時も『メインボーカルは君』でやる気になるカシーム。単にお調子者じゃなくて『必要とされる』ことが彼にとっての自分の存在意義なんだな。って思った時、彼は愛情を沢山もらって子供時代を過ごしてないんだよね。って。

あ、カシーム像が繋がったわ。やっと。今までは『兄貴』としてみてたから、2幕のバブカック台詞がなんだか浮いてたんだけど、次は大丈夫だわ。

ってことで、イヌパンのカシーム好きです。


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