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初対面の関西の婦人とのお話

今日は天気のいい休日。
普段どこにいくにも車を使っているけど、今日は散歩がてら久しぶりにJRを使ってお出かけしようかな。
そんな思いで、アミュプラザ鹿児島でウィンドウショッピングを楽しんだ帰りの話。

帰りの電車に乗ったとき、座ってコーヒー飲みながら本を読みたいなと思い、席を探していた。
「隣に座っても大丈夫ですか?」そう声を掛けたら、快く「大丈夫ですよ。」と婦人が答えてくれた。

普通だったら、そのまま無言で電車に揺られながら目的地まで待つのだが、この日は違った。
「その手に持っている飲み物は何?コーヒー?」
話しかけられるとは思っていなかったから、内心びっくりした。
「黒ゴマラテです。」
「そうなのね。黒ゴマだったら飲んだ後口に残らない?」
「まだ飲んでなくて、今から飲むところなんです。」
会話が止まらなかった。

そこから、今日は何しにきたの?という話やら、イントネーションが関西訛りだったことから、鹿児島弁と関西弁についての話やら、今住んでいる地域の話をした。
話の区切りがついて、会話を終わらせることも正直できたのだけど、なんとなく話を終わらせる気にならなくて、私からも質問を振ったりしながら、目的地まで到着して会話は終了した。

私は中学校入学から高校卒業まで、6年間JR通学をしていたこともあったのだけど、見ず知らずの人と話をするという経験をしたのが、思い出す限りで今回が2度目だ。
仕事以外で知らない人と話す経験も日頃あまりないので、すごく緊張したしドキドキしたけど、婦人の話しやすい柔らかな雰囲気のおかげでなんだか楽しい時間を過ごすことができた。

JRを降りる直前、婦人は見ず知らずではじめましての私に、こんなメッセージを残してくれた。
「塞ぎこんでしまう時もあるけど、そんな時はこうやって外にお出かけをして息抜きをするのが大事だよね。人のことも気になるだろうけど、自分を大事にしてあげるんだよ。ポジティブな関西のおばちゃんからの言葉をあなたに贈ります。」

初めて話すただの若造にこんな素敵な言葉をくれるなんて、すごく素敵な人。
こんな人に今日会えたのも何かのご縁かもしれない。
今日はいい日だ。たまに乗る電車もいいものだな。と、とても晴れやかな気持ちでいっぱいだった。

普段、車を使っている皆さん。たまには公共交通機関を使ってみませんか?
もしかしたら私のような素敵な出会いが、待っているかもしれません。


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