「休息を取らない」はエゴ
20代～30代の10年ほど、虚弱体質で悩まされていた時期がある。一日4時間ほど働くと、疲労と眠気で立って折れず、正社員として働くこともできなかった。
精密検査をしても異常は無く、そのため家族の理解を得られなかった。アルバイトから戻り、咳と発熱で苦しくても、家事をしなくちゃいけなかった。
父は若い頃から人一倍健康で、フルマラソンが趣味だった人。病弱は言い訳にしか感じられないタイプで、「水に触ると、咳が止まらなくなって背中がひどく痛むから、水仕事は勘弁してほしい」と伝えても、理解してもらえなかった。
（この時の心の傷は、父が老いて病がちになった時、「あの時はすまなかった」と言ってくれ、向き合って話し合い、解決している）
当時、「こんなにも動かない、こんなにも苦しい肉体なら、もういらないんだけどな…」と、一人でよく泣いていたのを覚えてる。今思えば、わたしはずっと自分の月を、全く顧みないで生きてきたのだ。
月 ： 肉体・心・子ども時代の自分
親との関係性に深く傷ついていたこと。自分の肉体に感謝もいたわりもなく、使えないなら無くなってしまえばいい、この世を終わりにしたい、と願っていたこと。
クリスタルヒーリングや占星術に出会って、わたしは自分の心を見つめなおし、自分の月をレスキューした。
そうして、当時に比べ各段に健康になったし、心はいつも穏やかになった。小さな気づきに感動し、涙する感受性も取り戻した。わたしはもう、かつてのように絶望で泣くことは無い。感謝と喜びと、世界の美しさに日々、気付いて涙する。
これが、月が健やかな状態だと思う。
今も決して強靭な肉体ではない。少し無理をするとリンパ線が腫れ熱が出る。当時と変わらないのは、一度寝込むと一週間から半月ほど、臥せってしまうこと。
わたしの月は山羊座。
月 ： 当たり前の状態
山羊座 ： 働くことが好き
だから正直言うと、一日中仕事のことばかり考えてしまう。仕事が好きだ。もし肉体が許すなら、朝から晩まで仕事をしていたい。
でも、ある時気づいたのだ。わたしの場合は、休息を取らないことがエゴなんだって。
「今この仕事をやり続けたい」と言う欲望を満たすのは簡単。けれど休息をおこたり続ければ、もしかしたら、一週間から半月、動けなくなってしまうリスクがある。
フリーランスでも、単独で仕事をしているわけじゃない。仲間もいるし、お客様もいる。その存在を考えるだけでも、欲望に任せて仕事を続け、体調を崩すことは、わたしのエゴなのだ。
そして何より、月をないがしろにしてしまう、残念な行為だ。わたしは仕事を愛しているし、自分の月にも感謝している。
だからわたしは休息をする。そして自分がいかに休息が大切か、仕事仲間への、説明責任を果たす。
最近、仲間と仕事をする機会が増えたので、改めてここにしたためてみた。月はすべての原点。それは「仕事」というカテゴリにおいても例外じゃない。
いつも、どんな時も、月を忘れない。
わたしの肉体として、いついかなるときも脈打ち続けてくれること。そのことに、心から感謝している。
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