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魅せられてはいけない!?「ジョーカー」【ネタバレ感想】

どうも。定時退社マンです。

今回は、「ジョーカー」を鑑賞後、感じたことを綴っていきたいと思います。また、ネタバレを多く含みきますので、未見の方はお気をつけて。


日に日に増す期待


まずは鑑賞前から。

トレイラーが公開された時点で期待大!

特に、デニーロが登場には興奮しました!
登場は数秒でしたが、「キング・オブ・コメディ」を感じましたから。

日は進み、上映直前になると、米国での前評判もかなり良いと耳に入り、期待はさらに大きくなりました。

あっ!米国では上映前に手荷物チェックがあったとの情報が入ってきた時は衝撃でしたね。

何が起こるのかと。

前々ジョーカーの公開時に悲しい事件があったので、適切な対応だと思いますが。


危険な感情移入


そして、上映当日。

義務のように定時退社して、鑑賞。

どっと疲れました、、。

そして、ジョーカーに魅せられました。
正しくは、魅せられてしまいました。

でもこれ、ジョーカーに魅せられた時点で、ジョーカーの思う壺だったのかなと思ったり。

確かに、アーサーの身に起きる日常の出来事は、あまりに理不尽で目を背けたくなります。

ですが、それ以上にアーサーは、決して同情できない殺人をはじめとした重い罪を犯しています。

それはわかっているんですよ。
わかっているんですけどね、

気づいたら恐ろしいことに、感情移入をしちゃってたんですよね。

アーサーに、ジョーカーに。

ここが、この映画の一番上手いポイント。

感情移入してしまうシーンと決して感情移入してはいけないシーンのバランスが本当にうまかった。

まるで、観てる人にアーサーの犯罪を肯定させるかの如く、感情移入してしまうシーンの方が強く心残るよう構成されてた思います。

アーサーと同じ経験をした人は多くいるわけではないと思いますが、人間誰しも生きていればどんな形であれ、理不尽で悲惨な経験をしたことがあると思います。

その経験をしたことのある自分を、知らず知らずのうちに、重ねてしまったのかもしれませんね、

嗚呼、怖い怖い。

例えば、アーサーの元同僚2人が、部屋を訪ねてきたシーンにおいて、そのバランスのうまさを感じました。

アーサーは、恨みのあった同僚の1人は殺害しますが、もう1人の同僚は「君だけは優しくしてくれた」との理由で殺さず、部屋から逃します。

正直このシーン、「いざこざのあった同僚は殺されても仕方ない。」とか思った人もいるんじゃないですかね。

いやいや思う壺ですからね、それも。

アーサーの殺人について、もう少し踏み込むと、劇中では、電車内で鉢合わせたサラリーマン然り、元同僚然り、デニーロ演じるマーレイ然り、母親然り、アーサーは自分を笑い者にしたり、傷つけたりした人物を基本的に殺害しています。

そういった点もアーサーの行動を否定しきれない要因の一つだったのかもしれません。

そもそも、純粋にコメディアンを目指し、母親の世話もしていたアーサーがどうして殺人衝動を抑えられなくなったのでしょうか。

まぁ優しいのは優しいのかもしれませんが、アーサーには元々凶悪な部分があったと思います。

1発目のサラリーマン殺害に関しては、アーサーの凶悪性の解放からではなく、反射的な行動だったかもしれませんが。

ですが、この行動は、今まで社会から除け者扱いをされていたアーサーがはじめて社会から支持を受けるきっかけになります。

凶悪性が解放されたのは、行ってしまった殺人が運悪くも社会に肯定されてしまったことが起因していたかもしれませんね。

もしかしたら、殺人は悪いことという認識すらなくなってしまっていたのかも。

現実世界でもありそうなエピソードですよね。

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感想の自由

ここまで、感情移入ついて色々綴りましたが、映画に対して抱いた感想は自由だと思っています。

上映後、様々な方の感想を目にしました。

「狂気を感じた。」
「不思議とスカッとした。」
「全く共感できなかった。」
など観る人によって抱いた感想はバラバラ。

こうやって、色んな感想があるから面白いし、やめられないんですよ映画は!

私は、アーサーの話がそもそも真の話だったのかも怪しいんじゃないかと考えてたりします。

かなり妄想に近いですが、、。

まぁジョーカーという悪党のことを考えると嘘の方がしっかりくるんですけどね。

これに関しては、もっとしっかり何回も観れば、作品中にココは嘘で、ココは真実と暗示しているメッセージを探せるかもしれませんね。

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最後に(余談も添えて)

はい、一般成人男性の感想としては、こんなところですかね。

もっと頭の切れる方の考察やらなんやら色々ありそうですが、あくまで私の思いを綴りました。

「そうじゃないだろ!!!」って意見もあるかもしれませんが、そっとしておいてください(笑)

様々な名優がジョーカーを演じてきましたが、本作のジョーカーが一番本質を捉えていたと思います。

ジョーカーは、鑑賞後、どっと疲れる作品なので、何回も観たくなるような映画ではありませんが、一度はチェックしていただきたい作品です。

では。

【以下、余談】
個人的に「おっ!」と思ったのが、海外ドラマ「アトランタ 」からの出演者が映画の脇を固めていたところですかね。

特にペーパーボーイが精神病棟でペーパーワークしていたのがツボでしたね(笑)

最近は、ゲーム・オブ・スローンズやらストレンジャー・シングスやら、ドラマから大作への抜擢が目立ちますよね!

観てる側も喜べるので、良い風潮かと思います。

あっ、海外ドラマ「アトランタ」は、笑っていいのかいけないのか際どいラインのブラックジョークがうまく散りばめられた面白いドラマなので是非チェックしてみてください!

特に、HIPHOP好きにはフフっとなるシーンが散りばめられていますよ!!!