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【本を出す】実用書を出したい人はまず何をしたらいいでしょう?

人はなぜ本を出したいと願うのでしょう?
私も含めて…(笑)。

出版社に20年以上いて、
小さいところでも
大きなところでも
社員としても
フリーとしても
本を出す編集の仕事をして、
その労力のハードさ、報われなさは
絶望的な程、味わってきました(笑)。

それでも、どこかで
自分個人としても、
いつかほかの出版社で本を
1冊でもいいから出せたらいいな
と密かに思っています。バカでしょ(笑)。

20年以上も編集としてやってきて
もう本なんて出しても
半分以上は赤字だし、
ちょっと伸び代がある新人に
出会ったと思っても、
体調やメンタルを壊して
出版界をやめていくしなあ…。

それでも、人は本を出したい
と願ってしまうんですよね。

では、本を出したいと思う時、
まず、どうしたらいいでしょう?
noteなどネットで書いていて、
どこかの編集から声がかかるのは、
一部の才能豊かなホープだけ!

「いや、毎月noteからもたくさんの人が
本を出してるじゃないですか?」って?
そうですが、その500倍は、出版社から
水面下で声がかかっていて、
途中まで企画が進んでダメになったり、
日の目を見られなかった人も
たくさんいるはずです。

まずは、企画書を書いて
出版社に電話して送って読んでもらう!
というのが一番古くからの定番です。
今ならメールで送ってもいい会社も
あるでしょう。

企画書という名の
編集者へのラブレターだと
思ってください。

「私のアイデアはこんなに
面白くて感動的なんです」
「だから本にして出したいんです。
これ、出さなかったら勿体ないでしょ!」
そう思わせる企画書を
何人もの編集者にだして
20人中、1人でも賛同してくれる編集が
見つかったらラッキーです。

それで、双方、マッチングしたら
「今度、編集部にきてくださいと」と
言われる段階になるでしょう。

そこには、担当候補の編集と
編集部の上司や、販売部、営業部の面々が
並んであなたを待っています。

この時もやはり
世界に向け、愛がいっぱい
こもったラブレターを
語るかのように、みんなを
うっとりさせられたら勝ちです。
でも、たいていは緊張で
頭もうまく回らないし、
誰かのとっさの質問に
四苦八苦してしまいます。

でも、いいんです。みんなそうだから。
肝心なのは、いい文章を書ける才能。
堂々と企画をプレゼンする能力が
必要なのはあくまでその1回だけ。

実際に、企画書や説明はめっちゃ
面白そうなのに、いざラフや目次を
書いてもらうと全然だめ~!という
「プレゼンだけの人」も
けっこういました(笑)。

ところで、どんな出版社に
持ち込めばいいかも
大いに悩むところですね?

総合出版の大手に行くのは
誰しもが夢でしょうけど、
まずは中小でその分野の雄に
持ち込むという技もアリですね。

自己啓発書を出したいなら
草思社、サンマーク出版、
サンクチュアリ出版辺りを
せめるのもオススメです。

ビジネス書ならば、
日経ビジネス社や
ダイヤモンド社、
東洋経済社などに、
きっとあなたの本を
出してみたいという
同じ感性の編集がいる
可能性があるでしょう。

料理本なら?
旅ガイドなら?
育児体験なら?

自分と同じ傾向の感性の
編集者がいるかどうかは
その出版社のここ1~2年の
発行ラインナップを調べると
よくわかります。
ここはいいなと匂うものが
感じられるまで、
自分と似た感性の編集者を
探すことをオススメします。
それは既刊ラインナップに
見事に出ていますから。

企画書は編集へのラブレター。
著作は世界へのラブレター。
完全に一人で出版する場合は
また話は別ですが、
プロの編集や販売と関わりながら
本を作ってみたいなら、
出版社でやってみてはどうかしら。

自分と似た感性の編集は
きっとどこかにいるはずです。

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