読書会は本好きのパラダイス?
まず、本好きの集まり。趣味や価値観が
似ていて、話も盛り上がりやすい。
特に「課題図書」ごとに
応募で集まる場合、趣味も合う人ばかり。
ただ、年齢だけはバラバラ。
これがちょっと50歳オヤジには辛かった。
以前、読書会最大手の「猫町倶楽部」で、
サリンジャーの『ライ麦畑』の
村上春樹訳が課題で読書会がありました。
緊張しましたね~人見知りとしては。
全員知らない人ばかり。
全体で約100人が参加して、
10人ずつ10テーブルに分けられた。
「はじめまして」と挨拶したら
参加者はほぼ20代で、
1人が30代、
私1人が40代後半。
みんな、カバンからサリンジャーの小説や
サリンジャーに関する参考書まで取り出して、
礼儀ただしく会話し始めた。
本好きによる好きな本の話。
ちょっと天国みたい(笑)。
ただし、ちょっと私だけ年齢的に浮いている。
私が話を始めたら、
みんなシーンと静かに聞いてた。
「このライ麦畑を日本に広めたのは、
キョンキョンなんですよね、確か?
ラジオでしたかね?」
キョンキョンは自分には同世代だけど、
今の20代には、キョンキョンの
当時のラジオの影響力はピンと来ない。
皆さん「へえ~」とうなずくばかり。
昔話、やっちゃいましたね。
中高年の人間は昔話をやっちゃダメなんです。
いっぺんに、会話が、
現代から歴史に変わってしまう。
隣りの若い方が話し始めたら、
若い人同士の安心感でしょうか、
空気がなだらかになりました(笑)。
でも、また別の場所で、一度、
同年代ばかりの読書会に参加したら、
みんな過去の青春話ばっかりで(笑)。
自分の話ばかりで課題図書はいずこ?
あれはあれで辟易。
ならば、まだ孤立しても
年齢は問わない方が楽しかった。
「猫町倶楽部」の読書会は、
今、婚カツや出会いの場所としても
広まってるようです。
さて、覗いてこようかな(笑)。