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【企画】本を出したい人は、買う人の顔をイメージしよう!

本を出したいという方は
出版社に電話して、アポをとって
企画書をお送りするといい。
先日は、そんな話を書きましたが、
それだけでは、今一つ具体的に
どんなことをしたらいいのか?
ピンと来ない、そんな方のために
今日はもう少し具体的に、
本を出すための行動例を
お伝えしたいと思います。

たとえば、料理本、レシピ本を
出したいとします。

クックパッドやクラシルで
普段から投稿を重ねれば
いつか声がかかるのでは?
それはそうです。
いつになるかわかりませんが、
反響のすごい投稿なら
出版社がそれを見て声を
かけてくるかもしれません。

でも、それは受け身ですね。

あるいは、出版社が
企画書を募集してたら
応募するのが理想です。

でも、案外、募集していなくても
電話をかけて、料理レシピ本を
出したいんだと持ち込むのも、
全然、ありです。
そうやって自分で道を切り開いた
作者さんを沢山見てきました。

この時、企画書の書き方が
非常に肝心になります。
企画書がボンヤリした内容だと
出版社の編集者も
これは可能性が薄いなあと
思ってしまいます。

じゃあ、どんなポイントに
気をつけたらいいでしょうか?
編集者が求めるのは
以下のような点です。

まず、類似本がないかどうか?
次に、ターゲットの読者層が
イメージしやすいか?
何十歳代か?
女性か?男性か?
料理好きの本格派を狙うか?
または面倒臭がり屋の人を狙うか?
セレブめな人を狙うか?
庶民的な処を狙うか?
こうした、買う人、買って欲しい人の
イメージ像は企画の大事なところです。
ここはしっかりイメージしていたい。

文章、テキストは
自分で用意できるか?も大事です。
ライターを別に雇うか
自分で賄えるかで、
予算が変わるので、
値段も変わります。
つまり、自分で書く方が
定価を安くできます。

写真も同じことが言えますね。

ところで、これらの要素は
編集との相談でいくらでも
なんとでもなるといえば、なります。

では、編集者が持ち込みに一番
期待しているのはなんでしょう? 
それは、聞いた途端に「うわ、
それは面白そうだ!」となる
企画の心臓にあたるアイデアです。
たとえばベストセラーを例にして
ズルいですが、
『ごちそうさまが、ききたくて』
なんてタイトル案が企画書にあったら、
どんな内容の本か?誰に向けた本か?
出版社も書店も読者も一瞬で
すぐにわかるじゃないですか?
あ、主婦向けだな。
ちゃんとした晩餐レシピだな?
手抜き系ではないな?

「週末つくおきレシピ」なども、
イメージが湧きますよね。
これはさっきと違って
手軽で簡単でしかも
作り置きだから日持ちする
総菜なんだろうな?
ということは、普段は読者側として
想像しているわけですが、
それを今度は提案する側として
考えを整理していく訳です。

「夫も一緒にやせる料理」
これも方向はしっかり判りますね。

タイトル案というのは、
その本の向かう方向を、
見た人にイメージとして
いっぺんに伝えるための言葉です。

でも、そんなプロみたいなこと、
初心者だから思いつかないよと
不安になる方もいるでしょう?
でも、ご安心ください。
企画書の段階で、
100%まで仕上げたものに煮詰めてきて
欲しい訳ではありません。
そこまでは求めていません。
8割、いや7割位でいいんです。
伸びしろがある方がむしろ大切です。

この企画書のアイデア、
光るものがあるなあ、と
編集者や販売部のおじさんに少しでも
思わせられればいいんです。

あくまで持ち込みの企画書は
「原石状態」で十分!

あとは緊張しますが、
自分が持ち込みたい出版社の編集部の
電話番号を調べるか、
代表電話にかけて、
希望する編集部名をいえば◎。

「一度、ぜひ見ていただきたい
料理本の企画書があるのですが、
お話、聞いて頂けないでしょうか?」

これで誰か、持ち込みを受ける担当者に
電話が取り継がれ、お話をすることに。
「今までありそうでなかった面白い
レシピの本の企画書を書いたので、
ぜひ見て頂けませんか?」
今、面白いレシピ本がよく出る
出版社を調べましょう。
きちんとしたプレゼン会議に
来てと招待されることになるか?
勇ましい編集者なら、個人的な対応で
見てくれるかもしれません。

正直言って、
初心者の方の企画書では、
あまりビンビン伝わるものが
なかったりして、
プレゼン会議でも
非常にシビアな反論を
突きつけられるかもしれません。
でも、7人に1人はとても
頭の中の考えが整理された
実践的な企画書の方がいました。
夢を叶えるのはそんな人でした。

ここまで色々書きましたが、まだまだ、
細かい所まで書けてはいないので、
もし疑問などがあれば、
コメント欄にご記入ください。
私がわかる範囲でお答えします。

本を出すには、
募集があればその枠に応募する!
募集がないなら自分から
企画書を持ち込んでいく。

この人だ!と思う人がいるまで
がんばって、感性の合う編集者を
探しましょう。
あの『進撃の巨人』の諌山さんだって
募集とかに関係なく
原稿を書いて、東京の出版社に
持ち込みに来たのですから。

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