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Photo by
ys1970
【映画】広瀬すずは気づいたら、文学的な女優…説
いよいよ注目していた映画が始まった。
広瀬すず主演『ゆきてかへらぬ』。
中原中也、小林秀雄と
二人を愛した長谷川泰子の実話を
もとにしたストーリー。
中原中也は今でも若い人から
人気があるカリスマ詩人で、
私も若い頃は愛読しました。
そんな中原を愛した女優を
広瀬すずが演じるのが、
映画『ゆきてかへらぬ』。
中原中也と小林秀雄を
同時に愛した駆出しの女優の物語。
小林秀雄の愛読者には
無関心を装うことが難しい。
岡田将生が小林を演じているのは
どうも違和感があるのですが…。
広瀬すずは、この他にも
カズオ・イシグロの
デビュー作『遠い山なみの光』に
メインキャストで出演する。
この映画は夏に公開らしい。
広瀬すずは、
向田邦子原作のドラマ
『阿修羅のごとく』で
四女を演じていたばかりだ。
今年前半だけで、
広瀬すずは、3つの文学的な
映像作品に出ている。
広瀬すず自身は、
もともと、そんなに
文学に縁が深い女優さんには
見えないんですよね。
だから、ちょっと不思議。
でも、
向田邦子『阿修羅のごとく』
長谷川泰子『中原中也との愛』
カズオ・イシグロ『遠い山なみの光』
と、こうした映画やドラマに
広瀬すずはメインキャストで
出ているのも事実です。
これはあくまで偶然だろうか。
監督や製作陣のあいだで、
起用したい女優として
人気が高い広瀬すずが偶然、
文学作品に出演しただけだろうか。
いや、あるいは、広瀬すずは
文学好きの映画関係者から
起用してみたいと思わせる
気配をまとった役者なのでしょうか。
おそらくは、そう考えるのが
いちばん妥当でしょうか。
それにしても、
今年は、文学好きで、
広瀬すず好きな人間には(笑)
なかなか幸せな一年になりそう。