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【思い出】麻雀はいつの時代もプライバシーを暴く?

父はよく仲のいい同僚を
我が家に連れてきては、
麻雀をしていました。
同僚というのは、
私の通う学校の先生たち。
父も同じ学校に通っていたのです。

もちろん、賭けてはいなかった。
ただ、私の二階の部屋に
夜中まで麻雀パイがジャラジャラと
ぶつかる音がする。

良い?こともあった。
先生同士が麻雀をしてる姿を
子供時代から見てたから、
まあ私は教師に人生の理想を
求めることはなかった。
決して教師は「聖職者」ではないと
早い時期に達観してました。

というのも、
先生同士が卓を囲みながら話す
たわいない話の数々。
時には、若い体育先生が理科の先生に
恋をして、フラれて、どうしよう?
なんて人間的な話を耳にしてた。

困ったのは、私の素行の悪さを
担任の先生が父や母に麻雀しながら
話してしまうこと。

学校のどんな些細なことも
担任や部活の先生から
父に伝わるのはヒヤヒヤしましたね。

きちんと問題になる
「校則違反」やケンカなどは
その日に職員室で広まりましたが、
くだらない話、たとえば
学ランにちょっと親の香水をつけて、
担任にバレたり、
夏祭りに神社の境内で
誰に告白してたか、とか、
今年のバレンタインは僕は1つも
チョコをもらえなかったとか、
まあ思春期の可愛い?過ちですが、
全部、最終的には父と母の耳に入る。

中学時代、私には、
先生たちの麻雀のせいで、
プライバシーがありませんでした。
やれやれ。
教師を親に持つのは、かなり大変です。

だから、教師の子供って、
ハッキリ2種類に分かれますね。

文句のつけようがない優等生か?
私みたいにわざと不良ぶるか?
どちらも内心は複雑でした。
不良ぶって父に反発しようが、
それはそれで父の存在に
大きく左右されてた訳で、
優等生をやってた同級生も、
まあ仕方なくやってた訳で、、、。

我が家の麻雀大会は、
父が校長か教頭になった辺りで、
自然にやらなくなりました。
先生たちも、管理職の自宅で
麻雀する気にはなれなかったのかな?

麻雀の夜は、いつも
母が先生たちに夜食を出していた。
それをつまみ食いするのが
私には唯一の楽しみでした。
おにぎりと玉子焼きと黄色い沢庵。

麻雀人口が少ない今では
先生もあまり麻雀しないかな?

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